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【2011年01月 アーカイブ】

2011年01月22日

苦い思い出-言語聴覚士専門学校教員のつぶやき(23)-

現在、教員室では論文執筆や学会発表の準備を各々の教員が進めており、活気にあふれています。

ところで、そんな時や授業準備のふとした時に甦る苦い記憶があります。

私事で至極恐縮ですが、
出産前に長期安静にする必要があったため、
出産後は「廃用症候群」とも言うべき状態で、
身体機能が衰え、階段を上ることや走ることもできませんでした。
当然、職場に復帰しても通常の業務で精一杯で、
しばらく学会発表はおろか、学会に参加することさえもできませんでした。

しばらくたち、あせる気持ちもあってようやく参加した研究会で、
知り合いの先生から「現在アメリカで多用されている専門書を翻訳出版したいので、是非メンバーに加わってほしい」と誘われました。
自分の専門領域では、
参考にすべき専門書が少ないとかねてより感じていたので、
それは願ってもない話でした。

しかし・・・当時の私は、
慣れない子育てと仕事の両立で体力的に限界で、
大阪で開催された研究会に参加するのさえ、
散々悩んだのです。
とても本の出版に携われる状態ではないとお断りしました。

そして翌年、その本は出版されました。
想像以上に素晴らしい出来でした。
講義準備や論文執筆の際などにも、何度となく読み返します。
その度ごとに「本当にあの時、話を断って正解だったのか?
頑張ろうと思えばできたのではないか?」
との苦い思いにしばらく囚われます。
本はまた出版できるかもしれませんが、
この本に関わることはもうできないのです。

今でもどちらが良かったのか、分かりません。
でも若い学生や卒業生達が
「その時にしかできない仕事(勉強)」を手にしないで後悔だけはしてほしくないと強く感じています。

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聴能教員P

2011年01月17日

何年かぶりの大雪で休講になりました!

昨日から降り続いた雪により、名古屋地方は大雪警報が発令され交通機関にも影響を及ぼしていたため、今日は一日授業が休講になりました(学生達は喜んでいましたが補講はありますよ…その調整が大変なんです)。
学校近くで下宿している学生は登校してきましたが、何年かぶりの雪に童心に返って、多いに雪遊びをして帰っていきました…帰宅指示がでて渋々でしたが(笑)
電車が止まり5時間かけて辿り着いた学生は可哀想でしたが仕方ありません…明日も雪の予報となっていますが、災害警報による登下校は学則どおりとなっているので確認しておいて下さい。


■災害時の安全対策について(在校生の方へ)


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佳作…義肢ダルマだそうで…ちっとも義肢っぽくないセンスに(笑)


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入選…やけに中途半端に終わってしまったカマクラ風かまくら(笑)

2011年01月12日

国家試験対策も佳境に入ってきました

いよいよ寒気もつのってまいりました。
学院では新学期も始まり、まだ正月気分の抜け切れていない学生もちらほら・・・。
 
そんな中、最高学年は臨床実習も全員無事に終了し、
残すところは国家試験となりました。
2月19日の国家試験まで後ひと月少々となり、
学生の目の色も変わってきています。
学校に残ってコツコツ勉強するもの、
先生に分からないところを質問するもの、と勉強に力が入ってきます。
 
そのような学生の様子をみて、
補聴言語学科ではクラス全員で国家試験対策を始めました。
今まで各教員が個別で指導を行っていましたが、
最後のラストスパートということで全教員で取り組んでいくことになりました。
 
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学生の苦手な分野を中心に、
教員が学生を口頭試問していきます。
もう1度基礎的なところから頭を整理しつつ、
みんなで問題点を共有できたらと考えています。
 
時間は多く残されていませんが、
体調には十分気をつけて悔いの残らない勉強をしてもらいたいものです。
そして全員で最高の春を迎えられたらと思います。
  

2011年01月11日

国試模試こぼれ話・・・

年が明けると真っ先に、毎年教員が気になることは二つ。
 
「そろそろ学会の抄録締め切りが近付いてきた・・。」と、
もう一つは「最上級生の国家試験の模試はどうなるか・・。」です。
 
学院では、
最上級生になると国試対策講座や国家試験の模試を何度も受けるのですが、
年明け早々にも模試があります。
国家試験まであとわずかですから仕方ありません。
 
しかし結果を見て驚きです。
上位陣の何人もの成績が下がっているではありませんか!
 
模試の成績が心配な学生は教員によるマンツーマン指導を受けるのですが、「初指導」の学生ばかりです。
よくよく事情を聞いてみると・・・・。
 
でるわでるわ・・年末年始のダラダラぶり。
 
「○○へ遊びに行ってきた」だの、
「社会人の友人達と遊んでいた」だの、
極めつけは「スキーに泊まりがけで行っていた」!!!
 
スキー?受験生にあるまじき行動です!
自らす○りに行くとは・・。
教員は恐ろしすぎて口にも出せませんが・・。
私達の感覚が古いのでしょうか・・?
 
いずれにせよ、成績上位ゆえの油断ですね。
結構こういうのは怖いのです。
この時期は追い込みの時期で数日の勉強量がてきめんに結果に反映されます。
さすがに学生たちも驚いておりましたが、
当然教員からもきつーい喝をいれておきました。
その後は眼の色を変えて勉強しているようですが・・。
 
毎年毎年神頼みで神様もうんざりでしょうが、
しっかり勉強させますので今年もよろしくお願いいたします。
 
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2011年01月09日

学内実習が終わりました!

昨年のお話で恐縮ですが、学生の嬉しい成長ぶりを発見したのでご報告いたします。

毎年本校では、教員の受け持っている患者様を学生グループで半年間担当し、教員の指導のもと検査・評価・訓練を実施していくという学内臨床を行っています。→過去ログ(2010年1月26日)
 
今年も4月末から半年間、
学生グループが日々頭を悩ませ訓練計画を立て、
毎回の訓練に緊張しながらも、一生懸命取り組んで参りました。
 
11月末で学内臨床を終え、
学生一人一人に感想文を書いてもらいました。
 
今年も、学内臨床を通じて学生が臨床家として大切な事柄に気付いたり、学内臨床ならではの良さを感じたりしたことが文面によく表われていました。
 
以下にその一部をご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・  
 
私は将来成人だけでなく小児の言語療法にも携わりたいと考え、小児の学内臨床に参加させて頂きました。(中略)
 
訓練前にはお子さんの反応をイメージしながらグループのメンバーと一緒に練習しましたが、
実際はお子さんの様々な反応が見られ、
その反応に合わせて適切な刺激を与えることが本当に難しかったです。
訓練場面では、お子さんの反応を見逃してしまったこともありました。
自分が訓練したビデオを見るたびに落ち込みましたが、
フィードバックにおいて先生にご指導頂いたり、
グループのメンバーがアドバイスしてくれたおかげで、
自分の今後の課題を見出すことができました。
(中略)
“言語聴覚士になる”という同じ目標に向かって頑張っているメンバーと話し合うことで、今まで自分が気付かなかったことや知らなかったことを学ぶことができたり、自分も頑張ろうと励まされました。
また、メンバーの訓練を見て自分もそうできるようになりたいと思うことも多くあり、大変勉強になりました。
(後略)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

この学生は、小児の臨床も行う病院に就職が内定しています。
学内臨床に参加した学生たちには是非、
臨床現場でもこの経験を生かして頑張ってほしいと思います。


2011年01月06日

オープンキャンパスのお知らせ★聴能言語(2年コース)★

新年を迎え、学院も明日から講義開始。
最上級生は国家試験を来月に控え、
より真剣な表情で勉強に取り組んでいます。
  
さて、1/15(土)午後にオープンキャンパスを開催します。
今回は、聴能言語学科(4年制大卒以上の方向け)となり、今年度最終回となります。
 
言語聴覚士の仕事内容の紹介はもちろん、
学科の特徴やカリキュラムの説明、
在校生や教員と直接話せるコーナーなど、
多数の企画を準備してお待ちしております。
 
ぜひこの機会に学院へお越しください!
教員・在校生がお迎えいたします。
 
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なお、当日のご都合がつかない場合には、
ぜひお気軽に学校見学にいらしてください。
専任教員が個別に対応させていただきます。
 
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お待ちしてます!

2011年01月05日

『実習おつかれさま会』

ちょっと遅くなってしまいましたが、
12月に開催した聴能言語学科の『実習おつかれさま会』についてご紹介します。
 
この会は、実習を終えた2年生を迎え、1年生が主催して行いました。
12月に入り、グループワークや試験に多忙な日々を過ごしていた1年生ですが、幹事のU君を中心に、この日のために準備を進めていました。
 
2年間の総仕上げでもある最後の臨床実習を乗り越えた先輩達を温かく迎えよう!と考えた当日のメインディッシュは「鍋」。
前日までに買い出しを済ませて、授業後に大急ぎで調理スタート!
開始時間に間に合うかしら・・・と、ちょっと心配になって覗いてみると、
調理スタッフにはなぜか男子が多い。
慣れない手つきで野菜を洗ったり切ったり・・・。
   
そして会場を覗いてみると、椅子やテーブルのセッティング・移動を女子が・・・。
ん~、逆・・・なんじゃない?
 
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・・・そんなこんなで無事に会は始まりました。
鍋を囲みながら和やかに進行。
折しもこの日、1年生は、2月に始まる見学実習のオリエンテーションがあったばかり。
「実習」をより現実的なものとしてとらえられるようになってきた、
そんな中でのこの会でしたから、
先輩たちの実習体験談を聞く1年生たちは、みな真剣な顔つきでした。
 
また後輩にアドバイスを送る2年生は、
実習壮行会でチラホラみられた不安気な表情とは一転、頼もしい顔つきに。
 
実習を無事に終え、
ここからは国家試験に向けてスパートするのみ!ですね。
 
 

2011年01月04日

新年明けましておめでとうございます!

2011年、明けましておめでとうございます!
新学期は来週からですが、3年生は『3月4日の国家試験』まで2ヶ月弱となり、いよいよ本格的に受験対策モードです!!
1,2年生も授業や実習がまだまだ盛り沢山でありますが、新たな気持ちで一層頑張って欲しいと思います。
それでは、今年も日聴・義肢装具学科を宜しくお願いします!!!


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今年も年末に皆で平湯温泉スキー場に冬季合宿に行ってきました!


ということで、
本年度の入学試験も残り2回となりました(4次&5次一般入試)。4次の出願期間は1月4日~17日・試験日は1月21日(金)となっていますので、受験をされる方・検討中の方は宜しくお願いします。
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また、個別での学校見学は随時受付ていますので、今年受験を考えている方はもちろん、義肢・装具、義肢装具士に興味のある方、医療系、技術系で進路を検討中の方(受験当該学年ではない中学生、高校1,2年生、大学2,3年生、社会人の方も、もちろん大丈夫です!)、保護者の方や友人とご一緒にお気軽に申し込みをして頂き、情報収集をして進路を検討して頂ければと思います。
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