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【2010年12月 アーカイブ】

2010年12月16日

海外で活躍する卒業生~その2~

本校卒業生のTさん(教員Tの同期生です)からお便りが届きました。
 
Tさんは日本での病院勤務を経て昨年イギリスに渡り、
大学院で修士号を取得し、現在も現地でボランティアをしています。
教員Tに時々メールで近況をお知らせしてくれる彼女ですが、
このたびブログにてその活躍の様子、イギリスの言語聴覚療法について紹介させてもらうことにしました。
 
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昨年9月から1年間、イギリスの大学院で
Clinical neuropsychology(神経心理学)を学びました。
留学したきっかけはいくつかありますが、
イギリス人のBarbara Wilsonという人の考え方にふれたのも一つです。
言語機能の評価方法やアプローチの仕方がとても論理的かつ実践的で、
「イギリスにはこういう評価やリハビリの方法を生み出す土壌があるのでは?そういう中で勉強してみたい」と思ったのです。
今年の9月に修士論文を提出して、一応コースは終了しました。
 
今は、Headwayという脳外傷の方のためのチャリティー組織でボランティアをしています。
Headwayはイギリス中に支部があり知名度も高い組織で、
スタッフは皆患者様の尊厳を守った対応をしています。
イギリスでは、公立の病院でもバザーや勉強会開催などで運営資金を調達するらしく、私にはカルチャーショックでしたが、
Headwayの支部の中でも私のいる支部では資金面でも恵まれており、
患者様はPT、OT、STによるリハビリを受けることができます。
 
最後に、今私が見学している集団リハの様子をお伝えします。
今、クリスマス会の催し物の練習をしています。
患者様のうち、ある人は詩を朗読する係に選ばれています。
彼らは、発話速度が速い、不明瞭、人前での発話に自信が持てない、
という問題があります。
皆の前での朗読を通して、これらの問題へのアプローチをするのが、
このアクティビティの目的のようです。
 
またある人は、朗読の内容に合わせて台詞の少ないお芝居をします。
彼は若い言語性の記憶障害の男性です。
人の顔はだいたい記憶でき、その人がどのような人であるか、
も覚えていることはあるようですが、名前は覚えられません。
そんな彼にとって、この時間はとても生き生きしています。
お芝居の細かい点は忘れがちですが、
朗読の内容が記憶を補ってくれるし、
お芝居は一番年若い彼が一番動きやすいからでしょう。
 
その他にも、お芝居で使う小道具を作る役割の人もおり、
プランニングなど行動のコントロールを向上させることも目的にしているようです。
 
・・・以下省略

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日本では、
医療・介護諸制度下におけるリハビリテーションが一般的な中、
チャリティー組織であってもリハビリテーションを受けられるという環境は素晴らしいですね。
 
Tさんには、次回また日本とイギリスのリハビリや文化的な相違点などについて、紹介してもらおうと思います。
お楽しみに・・・。
 

2010年12月13日

大掃除とカレーと冬休み!

本学科恒例の年末大掃除を全学年&教務の全員で行い、施設を綺麗にしたところで、来週から冬休みとなります(各学年数日間の補習はあります…)!3年生は国家試験の受験案内も届き、3月4日の本番まで残り僅かなので、今年くらいは大晦日&正月も関係なく(←強調)、頑張って欲しいと思います!!


また、大掃除の昼ご飯は、2年生と中川&宮本&芥川先生が前日からの買い出しも含めて、朝早くから学校の調理室でカレーライスの準備をしてくれ、全員でご馳走になりました!!大人数分の本格派手作りカレーの準備だったので大変だったと思いますが、大多数がお代わりしてモリモリ食べていました(宮本先生はちょっぴり少なく2杯半でした…)。とても美味しかったです!!


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1年お疲れ様の年末大掃除バージョンのカレーでした!


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空腹&早くお代わりしたいために、ほぼ無言で食してました(笑)


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満面の笑みで、一人平均2杯以上はモリモリ食べていました!


ということで、
本年度の入学試験も残り2回となりました(4次&5次一般入試)。4次の出願期間は1月4日~となっていますので宜しくお願いします。
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また、冬休み中にも個別での学校見学は随時受付ていますので、今年受験を考えている方はもちろん、義肢・装具、義肢装具士に興味のある方、医療系、技術系で進路を検討中の方(受験当該学年ではない中学生、高校1,2年生、大学2,3年生、社会人の方も、もちろん大丈夫です!)、保護者の方や友人とご一緒にお気軽に申し込みをして頂き、情報収集をして進路を検討して頂ければと思います。
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臨床実習終了

つい最近「臨床実習が始まります」というブログが掲載された(コチラ
ような気がしたのですが、時がたつのは早いもので、
臨床実習はほぼ終了の季節となりました。
 
実習前は期待半分、不安半分の表情だった学生達も、
実習終了の報告に来るときにはしっかりした顔つきとなり、
実習中にスーパーバイザーに指導していただいたことがいかに勉強になったか、そして担当患者様やそのご家族との関わりがいかに貴重な体験となったかをいきいきと話してくれます。
 
でも中には
「スクリーニング検査が完全に実施できるところまで至らなかった。」
と残念そうに報告する学生もちらほらいます。
でも実習で「完璧にできる」なんてありえません。
むしろ、「失敗」や「不十分さ」は、自分に足りなかったところを再認識させ、
それを今後臨床現場で追求していく強いモチベーションにつながるはずです。
 
入学してから、学生達はいくつかの節目節目に「変化」を見せてくれるのですが、この「臨床実習前・臨床実習後」の変化は、その中でも最も大きいものの一つです。
本人達は気づいているのでしょうか?
学内で交わされる挨拶などの身近なところから、
症例報告会で出る鋭い質問・・といった専門的なところまで
「前・後」ではやはり異なります。
なんと表現して良いのか、
「ちょっぴり現場のSTっぽく」なっている気がします。
この雰囲気はやはり臨床実習ならでは、ですよね。
 
また学内では、無事、実習を終えた先輩達を囲もうと後輩達が
「実習お疲れ様会」を企画してくれました。
その話はまた後日。            
 

2010年12月11日

雑感~教員室より~

1年があっという間に過ぎ去ってゆき、気がつけばもう師走。
とにかく、やらなければいけないことが山積みになっているが
なかなか片付けられない今日この頃である。

とはいえ、四六時中あわただしくしているだけでは
感性豊かな日本の土壌に住んでいる者として、なにやらもったいない気がする。
時には四季折々の自然の美しさに五感を傾けるのもいい。
そんな心の余裕ぐらいは持っていたいと思う。
 
晩秋の日の出の美しさや草の香り、冬鳥のさえずり、美しい光景や美しい声は、
いつまでも頭の中に残り、ときどき思い出して楽しむこともできる。
五感が正常であるからこそ感じることができるのだとつくづく思う。
脳の障害などで感覚を楽しめない人たちがいる。
そんな人たちに少しでも感覚を思い起こさせるための支援ができればと、
いつもそんなことを考えている。
 
この冬は頭が冴える時、
来年の2月に行なわれる言語聴覚士国家試験に向けて学生たちは日々奮闘中である。
 
五感をバランスよく使って、全員合格をめざしてほしいと願っている。
 
補聴言語学科は、12月11日(土)に推薦と一般二次入試を終えた。
次回は2月5日(土)に一般三次入試及び社会人三次入試を予定している。
言語聴覚士を目指したい方があればぜひ応募してほしい。
 

2010年12月03日

筋電義手の適合評価が行われました!

本学科では、全国の養成校に先駆けて「筋電義手」を取り入れた製作実習を行っています。臨床現場で数多くの経験を持っている溝手先生(*リンク・㈱松本義肢装具学科製作所・義肢課)にお越し頂き、実際の切断者の方々の筋電位を採って評価から製作、適合までを学生個人が全てを学習します。よって卒業時には、「“義肢装具士”として最先端の技術」も身につけることが可能です!


また、同日は姉妹校の日本医療福祉専門学校の作業療法学科の学生さん達がが見学に訪れ、本科の2年生も何故か(笑)…いつもより張り切って実習&説明をしていました!


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筋電義手の適合チェックポイントのデモンストレーション中!


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筋電義手が、きちんと制御されて動くかどうかを確認中!


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最終的に、使用者の方がコントロールできるかを評価中!


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見学をしている作業療法学科の学生さんも真剣そのもの!

2010年12月01日

靴型装具の特別講義が実施されました!

今年も2年生の専門科目(下肢装具)の授業の一環として、川村義肢㈱の眞殿先生にお越し頂きました。先生には、靴型装具の概論からの講義と、靴のアッパーの部分(*靴の甲の部分:底部を除く上部のすべてを表す総称)のデザイン、製作方法について実技をふまえて講義してもらいました。

より使用者の多様なニーズに応えられる義肢装具士(PO)になるために、これまでの実習授業における靴の製作技術に加えて、オリジナルの靴デザインが施せるノウハウを学ぶことは、靴型装具を装具としてだけでなく、ファッションの一部としても提供できる技術はPOとしての幅も広がり非常に有益なことです。

また、授業では眞殿先生の経験と技術の教授はもとより、何とか若い人達に「使用者の気持ちに応える技術」を伝えたいという熱い気持ちと、関西人?弁?ならではのテンポの良い進行、明るい雰囲気の中で学べたことは、なによりの財産になったと思います。眞殿先生、毎年のことながら、遠路からお越し頂きありがとうございました!


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デモンストレーションの手業の凄さに沈黙!


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学生各自がオリジナルの靴をデザインしてます!


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マンツーマンでの親切丁寧な指導に学生真剣そのもの!


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各自がデザインした型紙を持って集合写真!

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