言語聴覚学科News
1年生の授業の1つ、コミュニケーション概論。
昨年度のブログで詳細をお伝えした科目です。(昨年のブログはこちら)
「医療人としてまた言語聴覚士として必要なコミュニケーションスキルとは」という座学を経て、
今年も教員との会話テストに臨みました。

1年生なので、それぞれの言語障害についての知識はまだありません。
もちろんその知識も大事なのですが、
それ以前に、目の前の方とどうしたらコミュケーションが取れるか、を考えてほしいというのがこの授業です。
そのため、時には文字を提示してみたり、絵を描いてみたり、ジェスチャーを交えてみたり。


話せない代わりに、患者さんに文字を書いてもらうこともあります。

学んだばかりの手法を色々と試しながら、教員が扮する患者さんと会話を展開していきます。
コミュニケーションを図りながら、
患者さんがどんな人なのか、どんな考えをお持ちなのか、何が好きでどんなこだわりをお持ちなのか、を探っていきます。
こういった情報は、これからリハビリテーションをしていくうえで、
とっても、とっても大切な情報になります。
10人、人がいれば、10人通りの生活があります。
誰一人同じ生活をしていません。
その方自身の生活に戻っていただいたくために、
その方に合わせたリハビリテーションをするために、
広い視点で情報収集ができるよう、コミュニケーションを図るのです。
今回の会話テストで満足に情報収集できなかった…と反省した人もいるかもしれません。
とにかく、患者さんの趣味についてだけ聞いた!という人も…(笑)。
でも今はそれで大丈夫。
こういった経験を積み重ねていくことが大事です。
「会話テスト」と読んではいますが、落第はありません。
皆さんが言語聴覚士として現場に出るための1つの経験の場として、
次に生かしてほしいと思っています。
がんばれ、1年生!