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【2014年12月 アーカイブ】
義肢装具学科の年末恒例、大掃除を全学年で行いました。 1日の様子をレポートします! 「大掃除の昼食 カレーづくり」は義肢装具学科にとって長期休業前の風物詩。今回も早朝から学生会と有志の学生たちが大勢集まってくれました。今日は約100食分を作りました! 中川教務主任の一年間を締めくくるお話を学生全員で聞いた後、いよいよ大掃除がスタートです。学生たちが学内を隅々まできれいにして休みを迎えるのは義肢装具学科の伝統です! 汚れているところがあれば、進んできれいにする!それが義肢装具学科の学生です! さあ、いよいよお昼休み。お待ちかねのカレーの時間がやってきました! みんなで顔をあわせて、一年間の出来事をいろいろ話しているようですね! 臨床実習でお世話になっている株式会社青森日東義肢様(青森市)より、今年も美味しいリンゴをたくさん送って頂きました! 時吉社長様、ありがとうございました! 学生たちはみんな、美味しそうにリンゴを頬張っていました。 これで午後からの掃除も頑張れますね! 3年生にとっては今日が学生生活最後の大掃除となりました。慣れ親しんだ教室を大掃除するのもこれが最後。お昼のカレーも3年生は少し感慨深げに食べているようでした・・・。 冬休み明け、元気に登校してくるのを待っています!
義肢装具学科, 行事報告
1年生は4月に入学してから約7ヶ月間、「義肢装具基本工作論」という講義を受けてきました。実技試験はこの講義で学んだ製作物4点を、一週間以内に完成させ提出するというものです。1年生にとってこの試験は、今まで学習してきたことを確認する機会であり、2年生に進級するための大きな関門でもあります。 真剣に製作に取り組む学生たちの姿をレポートします! 工具を正しく安全に使っているかも評価のポイントです。 この学生は“トースカン”という工具を使って、義足の高さを設定する作業をしています。 こちらの学生は短下肢装具の石膏モデル(陽性モデル)の修正を行っています。1mmの違いが装具のアライメントに大きく影響することを学生たちは学習しています。 こちらの学生は下腿義足の外装仕上げ作業をしています。患者様が装着することを意識して、細部まで丁寧に仕上げることが大切ですね! 1年生はこの講義を通して工具・機械の使い方や、様々な材料を加工して義肢装具を製作する基礎を学びます。今回の実技試験で思い通りに製作できた学生も、なかなか上手く出来なかった学生も、自分なりにしっかり自己分析して明日に繋げましょう!
教務室から, 義肢装具学科
12/18(木)に聴能言語学科2年生の実習お疲れ様会がありました! 1年生が企画・運営しての開催でした。 前日には名古屋では珍しく雪が積もり、開催も危ぶまれましたが、 無事に行うことができました。 2年生は実習前の壮行会では漠然とした不安で表情が硬い 学生が多かったですが、 合計12週間の実習を全員無事にやり遂げてすっきりとした表情で 帰ってきてくれました。 実習を通して、自信がついて今後さらに成長させていきたい 部分や、今後の課題として明確になった部分を実感することが できたようです。 2年生のスピーチの中でこんな言葉がありました。 「患者様の人生がかかっているのに何もできない自分が 悔しくて悔しくてたまらなかった。」と。 実習生という立場ではありますが、その立場に甘んじることなく、 一臨床家として患者様とご家族に寄り添おうとしたからこそ 出てきた言葉です。 実習指導者の先生に指導をして頂きながら、知識の無い自分、 技術の無い自分を間の当たりにし、今の自分に出来ることを必死に やってきた様子が目に浮かびました。 就職をしてからも、成長し続けてくれることと思います。 さて、実習も終わり2年生は国家試験勉強一色の日々に!! 体調に気を付けて頑張りましょう!! 1年生はタイトなスケジュールの中、準備お疲れさまでした。 1年生の奮闘についてはまた後日のブログで・・・
聴能言語学科・補聴言語学科, 行事報告(聴能)
今年もアルケア株式会社より複数の講師をお招きし、2年生の学生を対象に自社製品の肩関節用装具、膝装具、足関節装具についてご講義いただきました。 講義では各部疾患に対する装具の適応や機能、治療効果などについてこれまでの臨床データを基に説明をしていただきました。 特に膝関節の靱帯損傷に対する膝装具の適応について興味を持った学生は多かったようです。整形外科学の講義で学んだ知識と今回の講義内容を重ね合わせて、しっかり復習して行きましょう! それでは、実際に装具を装着してみましょう! 臨床現場では義肢装具士は装具の適合状態を確認するだけでなく、患者様に適切な装着方法も説明しなくてはいけません。装着の手順やベルトの向きなどもしっかり覚えて下さいね! しっかり装着できていますか?患者様に説明するように丁寧な対応を心掛けましょう! 実際に装具を装着してみると、装具の装着感や患者様にご説明する際のポイントがより理解できます。 今回、アルケア株式会社の先生方にご講義いただいた装具は臨床現場で多く用いられているものばかりです。来年の臨床実習では、また違った視点でこれらの装具を考えられるようになったのではないでしょうか。 アルケア株式会社名古屋営業所の皆様、ご講義いただきありがとうございました!
症例報告会はこの夏2、3年生が臨床実習で自ら経験した症例について5分間のプレゼンテーションを行い、それぞれの疾患について理解を深めるとともに、専門とする義肢装具の製作、適合について考察する力を身につけるという目的があります。また、具体的に以下の教育目標を掲げています。 1)対象となる症例の病態を医学的に理解し「症例を診る力」を養う。 2)ひとりの学生が経験した症例を学生全員で「情報共有」することで、多くの知識、技術を学習する。 3)症例報告という形式で「プレゼンテーション能力」を養う。 学生たちは臨床実習終了後、3ヶ月以上の準備期間を経て発表当日を迎えました。 [発表演題] Session1:整形外科疾患Ⅰ 1-1 先天性膝関節拘縮症に対する術後の膝装具製作について 第3学年 舟戸なつみ 1-2 アキレス腱延長術に対する装具の処方について 第2学年 神谷大地 1-3 電撃症に対する長下肢装具の製作 第3学年 高木友弥 1-4 進行性筋ジストロフィー症に対する体幹装具付長下肢装具の製作 第2学年 小木曽慎 Session2:整形外科疾患Ⅱ 2-1 CADシステムを用いた体幹装具の製作 第3学年 堀さやか 2-2 股関節人工骨頭置換術によって脚長差を呈した1症例 第2学年 小塚啓文 2-3 エーラスダンロス症候群によって生じた足部変形に対する靴型装具の製作 第2学年 坂野典生 2-4 足部痛患者に対する足底装具の製作 第3学年 小川卓司 Session3:脳血管疾患・神経疾患 3-1 脳血管障害に対するオクラホマ継手付プラスチック短下肢装具について 第2学年 辻元彰海 3-2 左視床出血に対する装具の検討と製作 第3学年 渡久地政樹 3-3 対麻痺に対するプラスチック製短下肢装具の製作 第2学年 鈴木田典子 3-4 第1腰椎圧迫骨折による脊髄損傷患者に対する長下肢装具の製作 第2学年 忠岡太聖 3-5 脳血管障害による片麻痺に対して長対立装具が処方された一例 第3学年 片野ふくみ 3-6 先天性の体幹機能障害により脊柱側弯症を呈した症例 第2学年 高瀬結衣 3-7 頸髄損傷に対する上肢装具の製作 第3学年 藤澤佳代子 Session4:切断 4-1 右手関節離断に対する筋電義手の製作 第3学年 藤田祐実 4-2 中足骨切断に対する足袋式足根中足義足の製作 第3学年 田中照己 4-3 下腿切断に対するライナー付TSB式下腿義足の製作 第2学年 林利和子 4-4 小児切断後の経過と足部変更に伴う歩容変化について 第3学年 岡本敬之 以上、19演題です。 この中から参加者全員の投票によって最優秀賞、優秀賞を選出しました。 参加者は総勢90名でした。11名の来賓の先生方をお迎えし、貴重なご意見を頂戴しました。ご参加いただきました先生方、ありがとうございました。 セッションごとに学生2名が座長を担当しました。学生が座長を経験することで会の進行や質問のタイミングなどを学ぶことができ、彼らにとっても貴重な学びの場となったようです。 次は発表者の様子です。一部のみご紹介させていただきます。 学生たちはみんな自信に満ちた表情で発表をしていました。限られた時間のなかで、相手にいかに分かりやすく情報を伝えるかということはとても難しいことですが、自身が経験した症例だからこそ発表する内容やその姿勢に熱が感じられました! 当日は姉妹校である中部リハビリテーション専門学校の村上先生や、㈱松本義肢製作所の溝手先生など、日ごろから非常勤講師としてご指導いただいている先生方にお越しいただき、学生たちと活発なディスカッションをしていただきました。 フロアの学生からも活発な質問が出ていました。どんな些細なことにも疑問を持ち、恥ずかしがらずに質問する姿勢はPO学科の学生の伝統です。 参加者全員の投票による審査の結果、最優秀賞は岡本敬之君(第3学年)、優秀賞は田中照巳さん(第3学年)、藤田祐実さん(第3学年)、舟戸なつみさん(第3学年)が選ばれました。 受賞者の皆さんには学園より記念のトロフィーと校章入りクリスタルの楯が贈呈されました。 岡本君、田中さん、藤田さん、舟戸さん、受賞おめでとうございました! 発表された学生の皆さん、ご苦労様でした。また、前日深夜まで発表の予行演習をご指導いただいた名和先生、唐澤先生、ありがとうございました。 この症例報告会を通して多くの学生が、臨床実習という機会に何を学習し、何を経験するべきかを改めて理解したことと思います。来年の臨床実習でも、より明確な目的意識を持って臨んで下さい。 また、3年生の皆さんはこの経験を活かし、「患者様のために探究する姿勢」を忘れずに、臨床でも活躍して下さい!
12月に入り、2年生の「両側支柱月長下肢装具」の製作実習がスタートしました。 長下肢装具とは、大腿部より足底におよぶ構造を持ち、膝関節と足関節の動きを制御するものであり、膝関節の筋力低下、不安定性などが原因で体重の支持が不可能な場合に用いられる装具です。 装具を製作するうえで必要な、下肢の輪郭を紙にトレースします。 フィッティングの良い装具を製作するためには、このトレースを採る工程が最も重要となります。 長下肢装具の製作実習は、教員のデモンストレーションでしっかり学んだ後に、学生同士が互いの下肢をトレースします。 次は採型実習です。 この装具は、ギプス包帯で採型した石膏モデルを基に製作する場合もあるため、その状況を想定して採型練習も行います。 2年生もこの時期になると、自信を持って採型ができるようになっていますね! 次回は金属支柱の曲げ加工の様子をお伝えします。