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【2014年04月 アーカイブ】

2014年04月30日

3年生 大腿義足の陽性モデル修正が行われました。

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本年度も株式会社松本義肢製作所の香川貴宏先生にご担当いただき、四辺形ソケットの陽性モデル修正実習が行われました。今日は陽性モデル修正の製作理論だけでなく、臨床現場での話を交えながら興味深いお話を聞かせていただき、学生たちも興味津々です!

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香川先生のデモンストレーションだけでは細かなニュアンスは伝わりにくいため、自分の手で触って、感覚を得ることがとても重要です。上手く同じ形状を再現することができるでしょうか?学生同士でディスカッションしている場面が見られます。

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学生が香川先生に質問をしていたようですが、上手く専門用語を使って的確な質問ができていました。納得がいくまで探究する姿勢は、とても頼もしく見えますね!

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3年生ともなると工具の使い方も上手になってくるため、だんだん義肢装具士らしい手つきになってきました。少しずつ、臨床現場に出る準備が整ってきているようです。

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講義の間、学生たちは必死に一言一句聞き逃さないようにメモをしています。
製作実習では座学の講義と異なり、メモをとる以外にも先生の手元を見逃さないようにすることが重要ですね!

次回はソケットの製作からベンチアライメント設定までの様子をレポートします!

2014年04月22日

1年生 シューホーンブレースの採型実習が行われました。

前回のパイプホルダー製作に引き続き、今日からいよいよ基本工作論の製作実習が本格的にスタートしました!まず、プロジェクト①ではプラスチック製短下肢装具(シューホーンタイプ)の製作です。今日はその最初の作業となる採型実習が行われました。

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採型(さいけい)は、採型の手順や方法論だけでなく、石膏やギプス包帯の材料特性も理解していなければ正確な作業ができません。また、義肢装具士としての患者様への対応もしっかり学んで下さいね!

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学生たちは先生のデモンストレーションを食い入るように観察していますね!

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さぁ、いよいよ実践です!ギプス包帯は時間が経つにつれて扱いが難しくなっていきます。まずはしっかり作業の目的を理解して、手際よくギプス包帯を巻いていきましょう!

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採型作業の精度によって、これから製作する装具の出来ばえに大きく影響してきます。一つ一つの失敗をしっかり自己分析して、技術を自分のものにして行きましょう!

6月21日(土)の第2回オープンキャンパスでは、今回ご紹介した短下肢装具の採型実習を体験できます!。義肢装具学科で実際に行なわれているホントの授業を体験するチャンスです!この機会にぜひ参加してみてください。教員、学生スタッフ一同、楽しみに待っています!
義肢装具学科オープンキャンパスの詳細はコチラ
(昨年のオープンキャンパスの様子はコチラ)


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2014年04月21日

2年生 PTB式下腿義足の採型実習が行われました。

この実習で学生たちが製作する下腿義足は、膝下の切断に用いられる義足です。この部分の切断端(せつだんたん)は、下腿骨の突起が多いため、ギプス包帯で骨の形状を正確に採型する技術が必要となります。

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まずは切断端の骨突起部を正確にマーキングします。ペンの当て方にも切断者への配慮が必要です。通常の鉛筆を持つように握ってしまうと肌の表面にペン先が当たってしまうため、ペンを寝かせながらマークしています。

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次に、ギプス包帯の硬化時間を考慮しながら採型をします。
円錐状の切断端にギプス包帯を巻きつけることはとても難しいのですが、上手く巻いていますね!

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これはPTB式ソケットを採型するうえで最も重要な手技(しゅぎ)です。
この手技の精度によってソケット適合に影響する場合があるため、学生たちの表情も真剣です!

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患者様とのコミュニケーションも義肢装具士にとって必要なスキルです。今日は学生たちも笑顔を絶やさないで上手に会話していました!

次回は、陽性モデル修正の様子をレポートします。

6月21日(土)の第2回オープンキャンパスの体験授業では、今回ご紹介した下腿義足の採型実習が体験できます!。義肢装具学科で実際に行なわれているホントの授業を体験するチャンスです!この機会にぜひ参加してみてください。教員、学生スタッフ一同、楽しみに待っています!
義肢装具学科オープンキャンパスの詳細はコチラ
(昨年のオープンキャンパスの様子はコチラ)


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2014年04月19日

2年生 靴型装具の製作実習が始まりました。

2年生は4月から下肢装具製作実習の最初のプロジェクトとして『靴型装具』の製作実習が始まっています。このプロジェクトでは、採型からインソール製作、チェックシューズ製作、甲革吊り込み、適合までの靴づくりの一連の工程を専門的に学習していきます。

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靴型装具を製作する前に、まず身体評価を行います。骨盤水準器を用いて下肢長の計測や骨盤の傾斜を測定します。

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次に、「歩行観察」を行い、歩容から特徴と問題点を判断します。

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次に、静止立位時の重心位置を知るため、「フットプリント」による足底圧の計測を行います。様々な計測、評価を用いて患者様の情報を収集し、靴づくりに反映していきます。これも義肢装具を製作するために必要な、義肢装具士の大切な仕事の一つです。

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いよいよ採型です!ここでも、医学的根拠に基づいた靴づくりの基礎を学んでいきます。採型は、これから製作するラスト(靴の木型)の元となる大切な工程ですから、しっかりとデモンストレーションを観察しましょう!
採型は「トリシャム」というスポンジ状の素材とギプス包帯を用いて足の形を採型します。義肢装具の採型には、このように様々な素材や採型手法を用いています。

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フットプリントの情報を元にモデルの修正箇所や修正値(量)を設定し、具体的な靴の形を設計していきます。

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自分のデザインした靴の形状に合わせて、陽性モデルを修正します。

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ここからは、「チェックシューズ」製作の工程に入ります。修正した陽性モデルにインソールを加工し、その上からプラスチック板を熱成形していきます。

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次に、熱成形したプラスチックに靴底を貼りつけ、最終的な靴の形にする前に適合状態を確認するチェックシューズが完成します。

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早速履いてみましょう!履き心地はどうでしょうか?自分の足から型をとって製作しているため、いつも履いているスニーカーとは全く違う感覚だと思います。ここで痛みのある箇所やフィッティングがあまい箇所などを細かくチェックし、最終的な木型製作に反映させていきます。

2年生はこのプロジェクトで完成させた靴を履いて、8月からの臨床実習に出て行きます。
かっこいい靴を完成させて、臨床実習に臨んで下さいね!

第1回オープンキャンパスの様子をご紹介します!

春の風が心地よい日となった今日、本年度第1回目のオープンキャンパスが行われました。
今回は、この春、高校3年生になったばかりの方を対象に、学科説明と入試対策などについて約半日のプログラムで開催しました!

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正門前では、本校の校章が入ったタペストリーが参加者の皆さんをお迎えしています!

【当日のスケジュール】
受   付 10:00~
学科説明 10:30~11:15
学校見学 11:15~
終   了 12:00

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義肢装具士の業務や国家資格について、本学の講義内容や入試科目などについて専任教員から詳しくご説明しています!

《参加者(保護者)の声》
『学科の特徴、義肢装具士の役割について理解することができた。』(高3)

『義肢装具士の仕事について、今まで知らなかったことも詳しく知ることができてとてもよかったです。オープンキャンパスで分かったことを踏まえ、これからの進路についてじっくり考えてみたいと思います。』(高3)

『知らなかったことが沢山あったので、参加してよかったです。』(高3)

『疑問に思っていたことが分かって、勉強になりました。』(高3)

『普段の生活の中では見ることができないが、参加して実際に見たり、触れることができてよかった。先生方の接し方や雰囲気もとても温かだった。』(保護者)

『学校見学の時は少人数の中でゆっくり話を聞かせて頂くことができ、聞きたいと思っていた内容もよく分かりました。』(保護者)

『義肢装具士について知らなかったことも多く、参加して良かったです。学校側の教育サポートもしっかりしていることが分かりました。』(保護者)


今回参加して頂いた高校3年生の皆さんや保護者の皆さんから沢山の感想を頂き、ありがとうございました!
進路について悩んでいる方、義肢装具士に興味のある高校生、大学生の皆さん、保護者の方も是非、これから始まるオープンキャンパスや学校見学にご参加下さい!
次回、第2回オープンキャンパスは6月21日(土)となりますが、その前に社会人、大学4年生を対象とした夕方からのオープンキャンパスを企画しています!詳細はまたこのブログ内で告知をしますので、お楽しみに!

6月21日(土)の第2回オープンキャンパスの体験授業では、先生から短下肢装具と下腿義足についての講義の後、実際に短下肢装具と下腿義足の採型実習を行います。義肢装具学科で実際に行なわれているホントの授業を体験するチャンスです!この機会にぜひ参加してみてください。教員、学生スタッフ一同、楽しみに待っています!
義肢装具学科オープンキャンパスの詳細はコチラ
(昨年のオープンキャンパスの様子はコチラ)


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2014年04月17日

4月19日(土)オープンキャンパス 高校3年生の皆さん集合!!

2014年義肢装具学科オープンキャンパス、第1回目が4月19日(土)に開催されます。
第1回目は、この春、高校3年生になる皆さんを対象に、『義肢装具士とは』、『義肢装具士に求められるもの』、『学科の特色』、『カリキュラム』などについての学科説明と、学校見学を中心に行います。

当日のスケジュール

10:00受 付
10:30学科説明
11:15学校見学(教室や実習室をのぞいてみよう!)
個別相談(授業のこと、入試のことなど何でも相談!)
12:00終 了(予定)

・この春、高校3年生になった方で義肢装具士を目指そうとしている方、興味のある方なら、どなたでも参加できます。
・保護者の方やご友人とご一緒に参加して、今後の進路をじっくりと検討してください。
・参加して頂いた方全員に、参加記念のプレゼントがあります。

これから進路を選択するうえで、きっと参考になると思います!この機会にぜひ参加してみてください!
義肢装具学科オープンキャンパスの詳細はコチラ
(昨年のオープンキャンパスの様子はコチラ)


当日の学科説明のスライドを一部ご紹介。
義肢装具士の仕事についてから始まり、学科の特色をご説明します。

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これ以外に当日しか聞くことのできない、国家試験対策や入試のポイントなど、重要な情報を得るチャンスです!ぜひ参加してください!!

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2014年04月16日

3年生 大腿義足の製作実習がスタートしました。

大腿義足の基礎的な講義が終わり、いよいよ実際の切断者をモデルとした製作実習が始まりました。今日は大腿義足を製作する上で基礎となる切断端(せつだんたん)の採型を行いました。
この採型で得られた陰性モデルから、切断端を収納するための『ソケット』を製作します。大腿義足のソケットは体重支持理論によって採型方法が異なるため、3年生は一年間かけてこれらの義足製作の理論を学習していきます。

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株式会社松本義肢製作所の香川貴宏先生に採寸、採型のデモンストレーションをしていただきました。常に臨床現場でこの業務に携わっている香川先生の説明はとても分かり易く、学生たちも熱心にメモをとっていました。

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まずは切断端の骨突起部にマーキングをします。切断端は厚い軟部組織で覆われていますが、しっかり触診すると大腿骨を確認できます。痛みのない快適なソケットを製作するためにも、切断端の情報をできるだけ細かく記録しておくことが大切です。

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採型をする場合、モデルさんは約10分間片足で立ったままの状態になります。採型だけに集中するのではなく、モデルさんの表情や体調などを観察しながら作業を進めてゆくことが大切ですね!
※プライバシー保護のため画像を一部加工しています。

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この授業では四辺形ソケットという大腿義足ソケットの製作を学習します。採型時にソケットの形状をかたち作るための特別な手技を行い、ギプス包帯を硬化させます。この採型手技を的確に行うことが、適合感のよいソケットを作る第一歩となります。

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理論的に理解していても実際に採型してみると、なかなか難しいようですね。ギプス包帯を巻く順序、スピード、手技のタイミングなど、ここでマスターしなければいけないことが沢山あります。

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授業が終わった後も、学生同士で採型手技についてディスカッションをしていました。自分の技術だけでなく、クラスメイトの技術を観察することも大切ですね!

次回は陽性モデル修正の様子をレポートします!

2014年04月15日

1年生 基本工作論の授業が始まりました。

新入生は今日から義肢装具製作の基礎となる『義肢装具基本工作論』の製作実習が始まりました。この授業では、工具の名称や機械の安全な使い方など、実際の義肢装具の製作を通して一つ一つ学んでいきます。

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今回はモノづくりの手始めとして、パイプホルダーを製作しました。
まずは曲尺を使った「直線の引き方」から講義がスタートします。

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ジグソー(電動鋸)を使ってプラスチック板を寸法通りに正確に切り出していきます。

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次に、カービングマシンという機械を使って、プラスチック板の面取り作業を行います。規則性のある形に仕上げるには、実はいろんなポイントがあるんですね!先生の手元をしっかり観察することが大切ですよ!

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最後に、銅鋲でプラスチックをリベットする作業でパイプホルダーが完成します。ハンマを握る手の位置が変わるだけで、作業のしやすさが変わることを実感した学生が多かったようです。
患者様が身体に装着する大切な義肢装具ですから、一つ一つの作業を正確かつ丁寧に行えるよう頑張って行きましょう!

2014年04月05日

平成26年度入学式が行われました。

桜の花が満開のなか、専門学校日本聴能言語福祉学院ならびに中部リハビリテーション専門学校の合同入学式が挙行されました。
そして、本年度から学校法人珪山学園に中部リハビリテーション専門学校が新たに仲間入りをしました!

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本年度の新入生は5学科152名、義肢装具学科の新入生も元気に入学してきました!

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新入生、保護者の皆さんの受付けや式場へのご案内は、義肢装具学科の2年生が担当しました。彼らも一年前は緊張した面持ちでこの日を迎えていたことを思い出していたのではないでしょうか?

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「新入生誓いのことば」では、新入生を代表して義肢装具学科の吉川拓斗くん(第28期生)が誓いの言葉を述べてくれました。とてもはっきりとした口調で元気がよく、清々しい誓いの言葉でした!

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入学式後は本年度の保護者後援会総会が行われ、多数の保護者の皆様にご出席をいただきました。在校生、新入生の保護者の皆様、ありがとうございました。

これで3学年が全員揃い、いよいよ新年度のスタートです!
今年度も授業の様子を詳細にレポートしていきますので、ぜひご覧ください!

2014年04月02日

第16回 言語聴覚士国家試験結果

少し遅くなりましたが、
国家試験(第16回)の合格発表報告をします!


結果(合格率)は以下の通りです。

      
聴能言語学科 100 %

補聴言語学科 94.7 %

  全国平均  74.1%


      
今回も全国合格率に比べ、 
聴能・補聴とも高い合格率となりました!

 
苦しい国家試験勉強を乗り切って、
見事STへの入り口に立てた聴能28期・補聴20期のみなさん、
本当におめでとう!

これまでの道のりは、決してラクなものではなかったと思います。
本当に良く頑張りました。


学生達を支え導いてくださった実習指導の先生方、
講師の先生方、本当にありがとうございました。


そして、いよいよ、新しいスタートをきる時がきましたね。
たくさんの皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに、
これから始まるST人生、
対象者のみなさんにより良い臨床を提供できる専門家・臨床家として、
日々努力を重ねてがんばってくださいね。
いつまでも応援しています。   


教員一同 

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