言語聴覚学科News
毎年4~5月に行う早期臨床体験実習。
入学したばかりの1年生を対象に、
本格的な授業が始まる前に、少しでも臨床現場の空気に触れ、雰囲気を感じ、実際の言語聴覚士の仕事を間近に見て感じてもらうこの実習。
報告が遅くなりましたが、今年も4月に同一法人内にある「鵜飼リハビリテーション病院」へ行ってきました。
真新しい白衣に袖を通し、恐る恐る病院の中に足を踏み入れます。
最初に、鵜飼リハビリテーション病院の言語聴覚士主任の伊藤先生より、病院についてのレクチャーを受けます。

鵜飼リハビリテーション病院は「回復期病院」。
脳梗塞や脳出血となり、麻痺や言語障害といった後遺症が残った方に対しリハビリテーションを提供する、リハビリテーション専門の病院です。
回復期病院とはどんな病院なのか、
どんな患者さんがいらっしゃるのか、
そこで何人の言語聴覚士が働いているのか、
病院はどんな構造になっているのか、
などなど、お話を伺います。

一通りのレクチャーが終わったら、いよいよ病棟へ足を踏み入れます。
実際に言語聴覚士が働く現場に足を踏み入れ、
直接仕事の様子を見て、今年の1年生は、どんなことを感じ、学んだのでしょうか。
見学が終わると、見学を通して疑問に思った点を伊藤先生へ質問します。


こんな質問しても良いのかな?とおそるおそる手を挙げて質問する学生達。
トイレの手すりの位置一つから工夫されていること、
一見、遊んでいるように見える風船バレーも、実はしっかりとリハビリテーションとしての意味があること、
全員が全く同じユニフォームを着ているのは、患者さんからするとスタッフは全員一スタッフであることなど、
というお話を伊藤先生から聞いて、大きく頷いていました。
初めて言語聴覚士の仕事を見学したという学生も多かったと思います。
自分達が目指している職種の様子を少しでも肌で感じてもらえたことで、刺激になったのではないでしょうか。
これからの学習意欲につながってくれていると期待します!