言語聴覚学科News
「失語症」とは、脳卒中などの脳の病気により、ことばを聞く、話す、読む、書く、という言葉の能力が全て低下する言語障害です。
失語症の重症度や症状などは人によって大きく異なるため、リハビリテーションを行うためには、きちんと検査を行い、状態を把握することが必要となります。
実際の臨床現場で多く使用されている失語症の検査として「標準失語症検査(Standard Language Test of Aphasia:)」というものがあり、頭文字から「SLTA」と呼ばれています。
このSLTAは細かい注意事項や採点方法など細かく定められており、検査を行うための手技をマスターするまでには練習を繰り返す必要があります。
2年生は、検査方法を学ぶ授業(演習)は終わり、もうすぐ実技試験を控えています。
ですが、検査の手技は実際に道具を使いながら練習をしないと、なかなか習得できません。
学生たちは、クラスメイト同士で言語聴覚士役、患者役と交代しながら練習しています。


「先生~、この場合こういう風になったらどうすればいいですか…?」など、授業後に教員室に質問に来る学生もちらほら。

質問に来るのはいい事ですね!
今日は教員同士でのデモンストレーションを見せつつ、記録の練習もしました。みんな必死で書き取っていました。
本番は、検査を行いながら、反応を見て聞いて、正しく記録し、採点をしなければなりません。
やってみると難しいですが、この検査をマスターすることは言語聴覚士になるために必要な一歩です!教員も応援していますよ。