言語聴覚学科News

2025.4.22
言語聴覚学科
「デイサービスセンター大門」にて健康教室を開催しました!
先日、当学院の関連施設である「デイサービスセンター大門」を訪問して、健康教室を実施しました。
「デイサービスセンター大門」には、地域の高齢者の方々が通所されています。
言語聴覚士の立場としては、やはり高齢になると増加する飲み込みの障害(嚥下障害)について理解を深めていただきたいと思い、
今回は、「食べる機能を保ちましょう―いつまでもおいしく食べるために」という題目で1時間ほどお話をさせていただきました。
学生4名もボランティアとして参加です。
口から食べることの意義とその仕組み、嚥下障害を予防することの大切さについてお話をした後に、「嚥下クイズ」を行いました。
「むせたときの正しい対処方法は?」
「食べにくいものはどれでしょうか?」
など、日ごろの食事に関する問題に答えていただきました。
楽しい雰囲気で食事の注意事項について学んでいただけたと思います。


次に、「飲み込み力のチェック」を行いました。
皆さん、ご自身の嚥下機能の状態にとても関心があるご様子で、嚥下に関するアンケートや反復唾液嚥下テストを熱心に取り組まれました。
反復唾液嚥下テストは30秒間に何回唾液を飲むことができるかを測定する検査です。
時間が経つにつれ、飲み込みにくくなるので皆さん苦労されたのではないでしょうか。
嚥下に関係するお口やのどの運動を高めて飲み込む力をつける「嚥下体操」の実演や、「安全に飲み込む工夫」や「食べ物を食べやすくする工夫」についてもお話しました。
楽しくてあっという間の1時間でした!
今回の健康教室を実施して、言語聴覚士として、嚥下障害の予防についての話や体験を提供していくことは、地域リハビリテーションにとって大変意義深いことであると改めて感じました。
学生にとっても、利用者様と交流できたこと、デイサービスの現場や健康教室を見学できたことは、大変貴重な経験になったと思います。

この度、健康教室を開催させていただく機会をいただきました、デイサービス大門の利用者様とスタッフのみなさまに感謝いたします。