補聴言語学科News
先日「言語発達障害Ⅱ」の授業で、笠井新一郎先生にご講義をしていただきました。
笠井先生は、お子さんのことばの発達の分野(とくに脳性麻痺のお子さんの領域)での研究と臨床でご活躍され、わが国の言語聴覚障害学の発展に大きく貢献されたご高名な先生です。
毎年冬に行われる笠井先生の集中講義は、豊富な臨床のご経験を交えてお話しして下さるため、「なるほど~」とまさに目からウロコが落ちる内容です。
貴重な講義なので学生も真剣です!
今、どこの地域でもお子さんの言語訓練が受けにくい状況で、1カ月に1回しか訓練が受られない、なんてことは珍しくありません。
それは、何よりもまず言語聴覚士の人材が不足しているということと、受け皿となる医療機関の少なさも大きな要因となっています。
笠井先生は、こどもたちの未来のために、と、これらの解決のための活動に尽力されていらっしゃいます。毎年、先生の講義を受けて「より小児分野へ進みたくなった!」という学生が後を絶ちません。
我々教員も、笠井先生のお考えを聞かせていただく度に、「笠井先生に続いてがんばろう!」と身が引き締まる思いとなります。
笠井先生、お忙しい中、また遠路をお越し下さり、ありがとうございました。