言語聴覚学科News
先日、基礎実習のオリエンテーションの様子をお知らせしました。
いよいよ病院での実践です。
実際の現場に足を踏み入れ、実際の患者さんとお話をさせていただく実践の場です。
言語聴覚士の先生方の実際の臨床場面を生で見る貴重な機会でもあります。
1年生は、目の前で実際に行われている臨床場面を見たことがない、という学生も多いです。
4月に超早期体験実習で鵜飼リハビリテーション病院に行きました。しかし、今回は入院患者様との会話演習があります。出発前の現場は緊張に満ち溢れていました。

緊張の面持ちで準備を行います。
病院の中で入った後は、伊藤先生に誰が何階病棟へ行くのかの指示を受け、ここで教員とはお別れです。
直前まで「どうしよう、どうしよう、何を話そう」とオロオロしていましたね(笑)。

落ち着け、落ち着け、授業を思い出して、会話テストも、会話演習もやってきた!
まずは体当たりしてこよう!

以下は実習後の学生達の感想です。
・非常に不安だったが、STの先生に声のトーンやボリュームについて褒めて頂けた
・患者さんの反応に戸惑ってしまい、上手く話せなかった…。逆に自信が無くなってしまった…。
・会話がうまく広げられず、とりあえず筆談を試してみたが、うまくいかなかった。言語聴覚士の先生がすぐに間に入り、言葉が出ない患者さんのフォローもしながら自分のフォローもしてくださり、本当にすごいと思った。
・予想していた反応と違う反応が返ってきて、何も言えなくなってしまった。
などなど。
実はこの病院での基礎実習の感想は、毎年「上手くできなかった」というコメントが多いのです。
入院中の患者様は、本当にいろんな方がいらっしゃいます。
みなさんコミュニケーションに困難さを抱えていらっしゃることは加え、発症されたばかりの方もいらしゃれば、症状が重い方もいらっしゃる。
これが現場での臨床、なのです。
どんな方であっても、我々言語聴覚士は寄り添ってお話をし、リハビリをさせていただきます。
「できない」と不安になってしまった学生もいますが、言語聴覚士を目指し入学して1年目。
できなくて当然です。
今はできなくて良いのです。
この実習で生の現場を見て、実際の言語聴覚士の対応を見て、
あんな風になりたい!と思ったと思います。そして、あの時の経験を元に今日はこうしてみよう、と思える日が来ます。
それまでは失敗の連続かもしれません。
途中で嫌になるかも……。
学院の教員は全力で皆さんの思いを受け止め、フォローし、言語聴覚士になる日まで一緒に学んでいきすよ!
これからも失敗を恐れず、色々な経験をしてくださいね。