補聴言語学科News
2年生から「言語聴覚障害診断学」が本格的に始まります。
コミュニケーションに何らかの障害を抱える患者さんがいらっしゃっても、なぜコミュニケーションに支障を来すのか、その原因は様々です。失語症?構音障害?難聴?高次脳機能障害?・・それは1つの原因とは限らず、複数、または全て、かもしれません。
言語聴覚士は、その原因が何かをきちんと見極める「評価する力」が求められます。
そのために、まずは実際の患者さんの訓練場面の動画を見て、ありのままを「記録」することから始めます。
それを踏まえて、「どんな機能は良好で、どんな機能は障害されている可能性があるか?この方はどのような部分がコミュニケーションに支障を来す原因となっている可能性が高いのか?を考えていく」という練習を、この「診断学」の講義・演習で行います。
グループに分かれて、学生たちは話し合いながら、簡単なシートに状態をまとめます。
担当教員に指導を受け、修正を繰り返し、完成したら、次は「観察所見報告書」というレポートを作成していきます。
「〇〇の障害が考えられた」と書かれた箇所に「どうしてそう考えたのか?」という根拠を尋ねられると「あれ、なんだったかな…」となってしまったり、「いや、その根拠からは障害があるとは言えないですよ」と指摘を受けたり…。
あーでもないこーでもない、と話し合っていくことで、今までの知識がきちんと身に付き、「観察から考える力」へと育っていきます。
2年生は夏休みに1週間の「見学実習」に行きます。見学実習に向けて、観察する力を育てていきましょうね。