補聴言語学科News
今日は補聴言語学科1年生の授業をご紹介します。
以前、「コミュニケーション概論」という授業で、「患者さんとのコミュニケーションはどうやって行うのが良いのか?」を考えるために、クラスメイト同士の会話演習をご紹介しました(2024年6月12日ブログ参照)。
今回は、その次の段階である「患者さん役を演じる教員との会話演習」をご紹介します!
教員が患者さん役を演じ、学生と会話を行います。
学生は「(模擬ではありますが)患者さん」と話すので、言葉遣いや話し方など、友達と話すようではいけません。患者さんにとって話しやすい話し方ができるように、実践です!
その日によってどのような患者さんか、という設定は変わります。年齢、性別だけでなく、「麻痺によってはっきり話せない方」、「失語症によって言葉が出ない方」、などバラエティに富んだ設定です。
教員も言語聴覚士の端くれですので、リアリティのある演技に磨きがかかっています(笑)。
まだ1年生ですので、障害を細かく考える必要はありません。
ただ、「この方はどのような方なのかな?」「今、どのようなお気持ちなのかな?」など相手に寄り添った考えを持ち、対応ができること、が目標となります。
会話をする学生はとっても緊張しています!
終わった後「うまく話せなかった~」と撃沈…している子もいれば、見学していた周りの学生が「そんなことないよ!この話題で盛り上げててよかった!」などと励ます場面もありました。
終わった後は、録画した動画を見ながら担当教員からフィードバックを受けます。
「この話題が急に変わったから患者としては戸惑っちゃったよ、もっと掘り下げて聞いてみても良かったよ」、「この時、自分の話も交えて話してくれたのが、分かりやすくて良かったよ」など、会話についての指導です。学生さんにとっては、新しい発見があったのではないでしょうか?
さて、「コミュニケーション概論」の授業では、更に次の段階である「実際の失語症者さん達との会話演習」と、より実践的な演習に進みます!1年生、ファイト―!