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【2013年12月 アーカイブ】
12月25日~27日の3日間、斑尾高原スキー場(長野県飯山市)に学生全員でスキー合宿へ行ってきました。このスキー合宿は、義肢装具学科学科創立以来、26年間かかさず行われている学生主催の伝統行事です。 学年の垣根を越えてお互いの親睦を深め合い、同じ目標を持つ仲間と夜通し話し合う機会も学生にとっては大切な時間です! さあ、みんなでバスに乗って名古屋を出発です! 長野県の姨捨サービスエリアでお昼休憩です。遠くの山並みが雪景色に変わり、だんだん空気も冷たくなってきました。 ようやく、斑尾高原スキー場に到着しました! 一日目の様子です。 学生たちはソリ大会やかまくら作りに奮闘していました。日ごろは交流が少ない1年生と3年生も楽しく関わりを持つことができました。また、かまくらはかなりの完成度で、スキー場に来たスキーヤーからも好評でした。いざ作るとなれば妥協はしない!さすがPO学科の学生ですね!細かな部分までこだわって製作していました。 この日は12月25日、クリスマスです。夕食のあとは中川先生より学生全員にクリスマスケーキのプレゼントがありました! 2日目の様子です。 この日はスキーやスノーボードをするグループと、善光寺参りと小布施の町並みを散策するグループに分かれて行動しました。 天候にも恵まれ、山頂からの眺めは最高でした。初めてスキーやスノーボードをする学生もいましたが、学生同士教え合いながら楽しそうでした。また、善光寺では玉照院で座禅体験や小布施グルメを満喫したようです。さて、座禅の効果はあったでしょうか? 日ごろの学校生活では見ない学生たちの無邪気な姿に、先生たちも癒されました。 来年もみんなこのパワーで頑張って行きましょう!
義肢装具学科, 行事報告
義肢装具学科、恒例の年末大掃除を行いました! 毎日使っている教室や実習室など隅々まで掃除をし、すっきりした気持ちで一年を締めくくるのが、開学以来の義肢装具学科の伝統です。 全学年で協力し、張り切って掃除しましょう!エイエイオー! 毎日の製作実習で使う機械に感謝をこめて、綺麗にしています! いつも使っている教室も隅々までピカピカに!最後は先輩たちがチェックをします! 昼食はPO学科伝統のカレーライスが待っています。早朝から学生会が丹精こめて作ったカレーライスを学生全員でいただきます! 頑張ってお掃除したから美味しいですね!おかわりもいっぱいありますよ! デザートは青森の臨床実習施設から送っていただいたリンゴをみんなでいただきました! 蜜が入った美味しいリンゴをありがとうございました!ご馳走さまでした! 学生全員の協力で、学校中がピカピカになりました。これで気持ちの良い新年を迎えることが出来そうです! 年が明けると3年生はいよいよ国家試験受験に向けてカウントダウンが始まります。2年生は来年度の臨床実習、卒業研究に向けて準備段階に入り、1年生は専門科目の実習が基礎から各論へと進んで行きます。各学年とも実り多き年となりますよう期待しています! 今年一年お世話になりました皆様へ、心より感謝申し上げます。
2・3年生を対象にアルケア株式会社の「膝装具」の特別講義が行われました。講義当日は製品開発に携わった先生方をはじめ、10名もの社員の方々にお越しいただき、変形性膝関節症、膝関節靭帯損傷に対する装具療法のトレンドと膝装具の果たす役割について分かり易くご講義いただきました。 はじめに、変形性膝関節症や膝関節靭帯損傷の発症のメカニズムや、それぞれの疾患に必要な膝装具の機能について分かりやすくご講義いただきました。 学生たちのなかには、臨床実習で膝関節周囲の疾患についてすでに学習している学生も多くいますが、より臨床的な講義内容に興味津々です。 講義のあとは、実際に装具を着けてみましょう! 装着手順、ベルトの走路など、膝装具の機能についてじっくり説明を受けながら一つ一つ理解を深めて行きます。 学生たちは真剣な表情で装着方法を聞いています。 どんなに優れた機能を持つ装具でも、正しく装着していなければその効果は期待できません。いつも患者様の身になって考えられる義肢装具士になって下さいね! お互いに装具の位置、ベルトの走路などを一つ一つ確認しながら実際に装着体験して行きます。うまく装着できるでしょうか? 実際に装着してみると、装具がどのように身体に作用しているかがよく分かります。ここでは学生同士のディスカッションが始まりました。プロの視点になって疑問点を話し合う姿がたくましく見えます! 義肢装具士は補装具全般を取り扱うことができるスペシャリストです。 専門領域のさまざまな講義を通して幅広い専門性を身につけて行って下さい!
教務室から, 義肢装具学科
「義肢装具基本工作論実技試験」が6日間(12/16~12/21)にわたって行われました。1年生にとってこの試験は、2年生へ進級するための最大の関門です!これまで授業で学んできた4つの製作物(①採型技術、②陽性モデル、③両側支柱付短下肢装具、④PTB式下腿義足(殻構造))を6日間という期限のなかで製作し、提出することが課題です。これに加えて、1年生で学んだ専門科目の全てが範囲となる「学科試験」も行われます。 一人ですべての作業を行わなくてはならないため、正確にモノを作る技術だけでなく工程をしっかり覚えていることも重要です。 試験に挑む学生たちの顔つきは、真剣そのもの。日ごろの授業とは違う緊張感が教室内に張りつめていました。 授業で学んだことを正確に、なおかつ迅速に行えるかが重要です。 この試験では、機械や工具を正しく安全に使っているかも審査しています。 義足を脚の形に削り出しているところです。理論的に組み上げた部品を、最後は美しい脚の形に仕上げなくてはいけません。最も芸術的なセンスが求められる工程です! この実技試験が終わると、「義肢装具基本工作論」の授業も終了です。ここからは、いよいよ義肢装具士になるための専門科目の授業が本格的にスタートします。そのためにも、この実技試験を全員がクリアして、次のステップに進んで下さい!
症例報告会はこの夏2、3年生が臨床実習で経験した症例について5分間のプレゼンテーションを行い、それぞれの疾患について理解を深めるとともに、専門となる義肢装具の製作、適合について考察する力を身に付けさせる目的があります。実施目的の詳細は以下の通りです。 【実施目的】 1)対象となる症例の病態を医学的に理解し「症例を診る力」を養う。 2)ひとりの学生が経験した症例を学生全員で「情報共有」することで、多くの知識、技術を学習させる。 3)症例報告という形式で「プレゼンテーション能力」を養う。 学生たちは臨床実習終了後、4ヶ月以上の準備期間を経て発表当日を迎えました。 【発表演題】 Session1:神経系疾患 1-1 脳幹出血による四肢麻痺に対する長下肢装具の製作 第2学年 藤田祐実 1-2 右被殻出血による左片麻痺に対するタマラック足継手付短下肢装具の製作 第2学年 田中照己 1-3 脳出血に対する両側金属支柱付長下肢装具の製作 第3学年 桑田裕士 1-4 ギラン・バレー症候群患者の使用した装具の製作報告 第3学年 平澤あかり 1-5 脳性麻痺による外反扁平足に対する短下肢装具の処方について 第3学年 山本あゆか Session2:整形外科疾患Ⅰ 2-1 右脛骨遠位端骨折に対するPTB短下肢装具の製作 第2学年 渡久地政樹 2-2 踵骨骨折に対するPTB短下肢装具の製作 第2学年 岡本敬之 2-3 ショパール切断者に対するPTB短下肢装具の改良 第3学年 長尾高徳 2-4 下腿部疼痛に対する下肢装具の製作‐非荷重採型と荷重採型の製作‐ 第2学年 藤澤佳代子 2-5 先天性橈尺骨癒合症に対する回内外矯正装具の製作 第2学年 舟戸なつみ Session3:整形外科疾患Ⅱ 3-1 足底腱膜炎に対する足底装具の製作 第2学年 片野ふくみ 3-2 尖足変形に対する補高の製作 第2学年 松岡将平 3-3 橈骨神経麻痺に対するダイナミックハンドスプリントの製作 第2学年 池田季生 3-4 特発性側弯症に対するOMCブレースの製作 第2学年 斎藤洋希 3-5 Rett症候群による側弯症に対するDynamic Spine Braceの製作 第2学年 小川卓司 Session4:切断 4-1 糖尿病による足趾切断への装具療法 第2学年 高橋祥平 4-2 足根切断に対する足根中足義足の製作 第3学年 磯村明 4-3 糖尿病患者に対するHST式下腿義足の製作 第2学年 武川亮輔 4-4 外傷による下腿切断に対する治療用仮義足製作 第3学年 川口寛二 4-5 前腕切断に対する筋電義手の製作 第3学年 西村正暁 以上、20演題です。 この中から参加者全員の投票によって最優秀賞1名、優秀賞2名を選出しました。 参加者は約90名でした。12名の来賓にお越しいただき、貴重なご意見を頂戴しました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。 学生にはセッションごとに2名ずつ座長を担当してもらいました。1年にとっては初めての体験でしたが、3年生の先輩にサポートしてもらいながら、落ち着いてセッションを進めていました。 次は発表者の様子です。一部のみご紹介させていただきます。 学生たちはみんな自信に満ちた表情で発表しています。5分間という限られた時間のなかで、いかに分かりやすく相手に情報を伝えるかはとても難しいことですね。学生たちは前日も深夜まで学校に残り、教務の先生たちと試行錯誤しながら発表の準備をしていました。 来賓の先生方から多くのご質問、ご意見をいただきました! 来賓の先生やOBからの質問にも、学生たちはしっかり対応していました。 来年の臨床実習の課題が見つかった学生もおり、会場内は白熱した雰囲気でした! 発表した学生のなかには、休憩時間に疑問点などを積極的に来賓の先生方に聞きに行く場面が見られました。「自ら進んで学ぶことの楽しさ」を実感してもらえると嬉しいです! 参加した学生も一生懸命、メモをとっているようです。症例報告会の実施目的でもある「情報共有」の大切さが実感できる1コマです。 参加者全員の投票の結果、最優秀賞は山本あゆかさん(第3学年)、優秀賞は西村正暁君(第3学年)と、岡本敬之君(第2学年)が選ばれました。 受賞者には、中川教務主任より記念の校章入りクリスタルガラスの楯が贈呈されました。 山本あゆかさん、西村正暁君、岡本敬之君、受賞おめでとうございました! 発表者の皆さん、ご苦労様でした! この症例報告会を通して多くの学生が、臨床実習という機会に何を学び、何を経験しなくてはいけないのかを、改めて理解できたのではないかと思います。来年の臨床実習でも、より具体的な目的意識を持って臨んで下さい。 また、3年生の皆さんは今回の経験を活かし、「患者様のために探究する姿勢」を忘れずに、臨床でも活躍して下さい!
12月19日(木)18:30~19:30の予定で、 夜間学校説明会を開催します。 日中は仕事でなかなか足を運べないなあ、 という社会人の方などにご好評いただいております。 内容は、オープンキャンパスに準じた仕事紹介や学科の説明などで、 個別もしくは少人数で、専任教員が直接対応させて頂きます。 もちろん、ご質問にも直接お答えいたします。 今回は聴能言語学科(大卒以上2年コース)対象になります。 今年度最後となりますので、 この機会に是非いらしてみませんか? まずはフリーダイヤルかメールにてお問い合わせをください。 またはメール→ st@kzan.jp にてどうぞ。 お気軽にお申し込みください! お待ちしています。
学校説明会, 聴能言語学科・補聴言語学科
先日、同窓会主催のイベントである、 『リ・ラーニングセミナー2013』を開催しました。 これは、卒業生が『知識の学び直し』をするためのもので、 現在学院の講義を実際に担当している講師によるセミナーです。 医学の世界は日進月歩、常に新しい知識を取り入れることが必要です。 学生のころには学ばなかった内容、最新の内容が盛り込まれ、 復習はもとより、卒業生たちの知識のブラッシュアップを図ることも目的としています。 今回のテーマは『吃音』。 学院で講義を担当している土屋美智子先生によるセミナーでした。 実は吃音の分野は、困っている方々が多いのに反して対応している言語聴覚士が少ない、というのが現状です。 そのため、参加者も少ないのでは?と予測していました。 しかし、フタを開ければ・・・。 空席がないほどの満員御礼。 参加した卒業生たちからは、 「知識を高めたい」 「これでいいのか?と悩んでいた」 「症例の相談をしてみたい」 「これから対応していきたい」 などの声がきかれました。 ニーズの多さに対したくさんの卒業生が問題意識を抱いていたことに、 驚き以上に嬉しいという想いでした。 当日は在学生たちも参加していました。 在学中はもちろんですが、 卒業後の学びなくしていい臨床家にはなれません。 在学生たちが見た先輩の真剣なまなざし、 これを今後ずっと忘れることなくいてほしいものです。
聴能言語学科・補聴言語学科, 行事報告(聴能), 行事報告(補聴)
前腕義手(筋電義手)に引き続き、㈱松本義肢製作所の溝手雅之先生にご指導いただきます。溝手先生、よろしくお願いします! モデルさんは開学以来ご協力いただいている義手使用の大ベテランです。初めての上腕義手の採型で学生たちも緊張していましたが、モデルさんのほうから義手について実体験を交えたお話をしていただき、和やかな雰囲気のなかで採型が行われていました。 ※プライバシー保護の為、画像を一部加工しています。 上腕切断者の切断端は軟部組織がとても柔らかく、学生たちにはこれまでの採型実習では体験したことのない感触だったと思います。 さあ、いよいよ採型です!講義で学習した通りにできるでしょうか? 学生の緊張がモデルさんにも伝わっているようですが・・・。 ※プライバシー保護の為、画像を一部加工しています。 採型が終わったら、その場でギプスソケットを製作し適合状態をチェックします。 モデルさんから現在使用している義手の状況や、切断原因、切断端のどこに痛みがあるかなど、様々な情報を聞き出すことが義手を製作するうえで大切なポイントとなります。 次回は、陽性モデル修正とソケット樹脂注型の様子をレポートします!