« 2013年05月NEWS TOPへ戻る2013年07月 »

【2013年06月 アーカイブ】

2013年06月29日

1年生 義肢装具学概論の特別講義が行われました。

東名ブレース株式会社の奥村庄次先生に、特別講義をして頂きました。
講義の内容は、「ビジネスとしての義肢装具」です。
医療業界の中での企業の役割や義肢装具士が実際に働くうえで必要な基礎知識、現在開発されている最新の医療機器のお話や、疾患に対する新しい治療法、スポーツ義足などについてご教授いただきました。

430_IMG_3464.jpg
学生たちも新しいキーワードに興味津々で、たくさんの質問をしていました。
講義時間を延長して、丁寧にお答えいただき、ありがとうございました!

2013年06月25日

1年生 両側金属支柱付短下肢装具の製作実習が始まりました。

前回まで製作していたshoe horn typeの短下肢装具はプラスチック製でしたが、今回は金属製の支柱が付いた短下肢装具を製作していきます。


430_DSC03627.jpg
まずは、足のトレースに合せて設定どおり足板※を加工していきます。


430_DSC04013.jpg
足関節の継手部分の加工は、とても精密に行います。


430_DSC04014.jpg
次に、支柱を足のトレースにあわせて曲げ加工していきます。


430_DSC04033.jpg
曲げ加工によって支柱に捻じれが生じていないか確認をします。


430_DSC04019.jpg
トレースは患者様の大切な情報です。設定どおり、正確に合わせます。


430_DSC04020.jpg
もう少し曲げて微調整!


430_DSC04037.jpg
金属の曲げ加工は手が慣れるまで、なかなか難しい作業です。
一つずつ、丁寧に頑張りましょう!


2013年オープンキャンパス第2回が7月20日(土)に開催されます!体験授業では、先生から下腿義足のアライメントについての講義の後、実際に下腿義足ユーザーさんの歩行観察を行います。義肢装具学科で実際に行なわれているホントの授業を体験するチャンスです!この機会にぜひ参加してみてください。教員、学生スタッフ一同、楽しみに待っています!
義肢装具学科オープンキャンパスの詳細はコチラ
(昨年のオープンキャンパスの様子はコチラ)


20120705-2.jpg


PO-OC-1.jpg

2013年06月20日

2年生 靴型装具の吊り込みが行われました。

いよいよ靴型装具製作の山場である、木型にアッパーを釣り込む日がやってきました!失敗は許されない作業なので、学生たちも気合いが入ります。


430_DSC03378.jpg
吊り込みまでの様子を紹介します!
チェックシューズよりラストを製作します。


430_DSC03394.jpg
吊り込むための準備をします。


430_DSC03605.jpg
いよいよ、吊り込みの本番です!1足吊りこみが終わるまで作業を止めることができないため、ここは集中力が必要です。


430_DSC03669.jpg
シワのできないように、クギを1本1本、丁寧に打ち込んでいきます。


430_DSC03698.jpg
いつも先生のチェックは厳しいですが、学生たちはここから良い靴づくりのマインドを学びます。


430_DSC03660.jpg
吊りこみ終わったもの!


次は靴底の加工をしていよいよ完成です!!
試着する日が待ち遠しいですね!

2013年06月19日

3年生 大腿義足の適合評価が行なわれました。

いよいよ大腿義足の適合評価の日がやってきました。
製作実習のなかでも大腿義足は、適合、アライメント調整と作業の難易度も高くなりますが、さて学生たちは適合させることができるでしょうか。

430_DSC03713.jpg
最初に香川先生(㈱松本義肢製作所)にソケット適合、アライメント調整のデモンストレーションを行っていただきました。

430_DSC03730.jpg
チェックソケットという透明なソケットで、適合状態を確認します。局所的に皮膚の色が変わっていないか、無駄な空間は無いか、しっかり観察ていきます。

430_DSC03739.jpg
大腿義足ソケットは、断端全体を均一に加圧(コンプレッション)できていれば、皮膚は全体的に少し白みがかった色になります。このソケットならば切断端を快適に収納し、しっかりと義足を懸垂させることができそうですね。

430_DSC03744.jpg
今回製作した四辺形ソケットは、“坐骨”と呼ばれる骨で体重を支えます。そのため、ソケット上縁で確実に支持されていることが大切です。

430_DSC03748.jpg
それぞれ坐骨の位置を確認しています。坐骨とソケットとの間に指が挟まって痛くなれば、しっかりと体重支持されていることの証です。

430_DSC03898.jpg
ソケットが適合し、スタティックアライメントに問題がなければ、次はダイナミックアライメントに移行します。様々なパターンの異常歩行の原因を観察し、的確に調整していきます。

これで前期の大腿義足の実習が終了しました。後期にはさらに難易度の高いソケットデザインとなる坐骨収納型ソケットの実習が始まります!

2013年06月17日

2年生 下腿義足のベンチアライメント組み立てが行われました。

ベンチアライメントとは、作業台上で製作理論に則ってソケットと足部を連結して義足を組み立てることです。
まずは樹脂注型の時に取り付けたパーツが正確に取り付けられているか確認していきましょう。

430_DSC03613.jpg
ベンチアライメントの理論通り、正しい設定になっているでしょうか。

430_DSC03794.jpg
アライメントラインが床面に垂直立ち上がるように調整していきます。

430_DSC03804.jpg
ネジの締め具合でソケットの角度や足部の位置が大きく変わってしまうため、緻密に調整していきます。

430_DSC03812.jpg
ベンチアライメントが組み立てられたら先生にチェックをしてもらいます。学生はこの瞬間がドキドキです。

430_DSC03808.jpg
ベンチアライメントを組み立てられたらいよいよモデルさんに義足を装着してもらいます。

次回は、実際に下腿切断のモデルさんに義足を装着してもらい、適合評価を行います。これまでの工程が正確に行われていれば、うまく適合するはずですが…どうなるか楽しみですね!

2013年06月14日

6月22日(土)開催 オープンキャンパスのご案内!

2013年の義肢装具学科オープンキャンパス、第1回目が6月22日(土)に開催されます。すでに多数の方からお申込みをいただいています。まだ参加について迷っている方のために今年のオープンキャンパスのスケジュールをお知らせします!


当日のスケジュール
10:00 受 付
10:30 学科説明
10:15 休 憩
11:30 学生企画(在校生による学校生活紹介)
12:00 昼 食
12:45 体験授業(短下肢装具の採型・下腿義足の採型)
14:00 学校見学
14:30 個別相談会
15:00 終 了


初回オープンキャンパスの体験授業では、先生から短下肢装具と下腿義足についての講義の後、実際に短下肢装具と下腿義足の採型を行います。義肢装具学科で実際に行なわれているホントの授業を体験するチャンスです!この機会にぜひ参加してみてください。教員、学生スタッフ一同、楽しみに待っています!
義肢装具学科オープンキャンパスの詳細はコチラ
(昨年のオープンキャンパスの様子はコチラ)


20120705-2.jpg


PO-OC-1.jpg

義肢装具製作施設見学ツアーのご案内。

義肢装具学科では、本年度も進路を検討中の皆様にオープンキャンパスに加えて、個別での学校見学、義肢装具製作施設の見学ツアーを実施しています。


あなたのご都合の良い時間を利用して、義肢装具士が実際に働いている職場を見学してみませんか?本校の専任教員が義肢装具製作施設まで案内します!見学日や集合時間などは個別に調整させていただきますので、参加ご希望の方は担当者(義肢装具学科教務主任:中川)までご連絡ください(*当日はご本人だけでなく、保護者の皆様の同伴も可能です)。


見学日時 : 個別に調整をいたします(日曜日以外)。
集合場所 : 本校(日本聴能言語福祉学院)
        *学校に来て頂き、そこから専用車で施設まで送迎します。
見学施設 : ㈱松本義肢製作所(愛知県小牧市 *ホームページ
所要時間 : 約2~3時間(見学1時間+移動1時間30分)。
その他等 : 参加費は不要です(本校までの交通は自己負担願います)。



oc-po-2011-2.jpg

2013年06月06日

第1回オープンキャンパス行いました!

去る5/25(土)午後、
今年度初となる聴能・補聴合同オープンキャンパスを行いました。

梅雨入り直前の強い風が吹く名古屋でしたが、
たくさんの方にお越しいただきました。
 
どの参加者の皆さんも、
学科説明や各コーナーを熱心に回られていらっしゃいました。
以下は、参加された皆さんの感想です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・STについて、そしてこの学校への興味・理解が深まりました。
・学校全体が熱意あるところだと感じました。
・疑問に思っていたことを、在学生に気軽に聞くことができました。
・さまざまな機器や検査道具などの展示があり、見ごたえがありました。
・先生の熱意が伝わって、この学校で勉強したい気持ちが強くなりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
次回は、7月13日(土)13:00~16:00です。
今回ご都合が合わなかった方、ぜひご参加下さい! 
   
shousai-2010.jpg
   
なお、上記日程でご都合が合わない方は、
個別の学校見学が可能です。
専任教員が細かな質問まで丁寧に対応いたします。
お申込みはメール st@kzan.jp か
お電話 0120-112-436(フリーダイヤル) にてお気軽にどうぞ。
 
お待ちしています!
  

2013年06月05日

3年生 大腿義足のベンチアライメントの実習が行われました。

今回はいよいよソケット、膝継手、義足足部を大腿切断者の持つ固有のアライメントに合わせて義足を組み立てる“ベンチアライメント”の工程です。


430_DSC03573.jpg
採型時に設定した基準線をソケットに転写します。


430_DSC03365.jpg
アライメントの全ての基準となるラインが正しく引けているか、先生が厳しくミリ単位でチェックします。


430_DSC03554.jpg
ソケットが出来上がった学生は、このソケットを木製のブロックに埋め込みます。


430_DSC03399.jpg
大腿義足のアライメントは、義足足部・膝継手・ソケットの相対的位置関係です。まずは足部と膝継手が正しい位置関係になるようしっかりと調整します。


430_DSC03420.jpg
こっちを緩めて、こっちを締めて・・・。


430_DSC03572.jpg
しっかりラインを確認して・・・。


430_DSC03571.jpg
まだ少し基準線からずれていたようですね。


430_DSC03562.jpg
義足足部、膝継手の上にソケットが組み上がりました。義足足部、膝継手、ソケットの3つの部品をそれぞれ正しい位置に調整します。


430_DSC03417.jpg
難しい顔で調整していましたが、もう少しで完成ですね!

次回はいよいよ大腿義足の仮合わせの様子を紹介します!


平成25年度の義肢装具学科のオープンキャンパスは、6月22(土)、7月20日(土)、8月18日(土)に開催されます。
初回となります6月22日(土)は、今回紹介した下腿義足の採型体験ができますよ!!7・8月は夏休み中の開催になりますので、最終的な進路を決定するための良い情報が得られると思います。ご家族の方や友人と一緒でも構いませんので、この機会にぜひ参加してみてください。教員、学生スタッフ一同、楽しみにまっています!
義肢装具学科オープンキャンパスの詳細はコチラ
(昨年のオープンキャンパスの様子はコチラ)


20120705-2.jpg


PO-OC-1.jpg

2013年06月04日

1年生 川村義肢株式会社へ会社見学に行ってきました。

今回は大阪府大東市にある川村義肢株式会社へ会社見学に伺いました。入学から2ヶ月間、義肢装具士になるための勉強をしてきた1年生。
実社会で活躍している義肢装具士や、モノづくりのプロフェッショナルに出会い、どんなことを感じるのでしょうか。


430_DSC03468.jpg
出発前、全員スーツで集合し一路大阪へ!


430_DSC03489.jpg
会社に到着し早速、社内をグループに分かれて案内していただきました。
川村義肢株式会社は製販分離で、製品は分業制で作られます。
それぞれのプロフェッショナルが集まって義肢装具を製作している様子に、学生たちは圧倒されていました。


430_DSC03512.jpg
古くから作られていた義手や義足が展示されているコーナーでの様子です。


430_DSC03520.jpg
福祉用具の展示コーナーの様子です。
人工ボディのあまりの精巧さに学生たちは興味津々です。


430_DSC03534.jpg
パシフィックサプライの岡田さんに車いすについてのお話をお聴きしました。


今回は「企業が求める義肢装具士とは?」というタイトルで3名の方にご講義をして頂きました。学内では学ぶことのできない貴重なお話をたくさん聞くことができました。
ご講義をして下さった野田正樹さん、石田晃一さん、岡田裕生さん、ありがとうございました。

さて、この会社見学で学生が感じたことを一部紹介しましょう!!

今回、見学をさせて頂いて義肢装具士について理解を深めると共に、自分がどの分野に興味があるのか見つめ直すよい機会になりました。貴重な時間をありがとうございました。
(1年生 女子学生)

これから基本工作論では「両側金属支柱付短下肢装具」の製作が始まります。今回の見学で感じたことを持ち帰り、新たな視点からモノつくりを学んでいきましょう!!

2013年06月03日

2年生 下腿義足ソケットの樹脂注型が行われました。

樹脂注型とは義足のソケットを製作するための成型法です。

430_DSC03455.jpg
ソケットと足部を連結するパーツの取り付け角度を設定しています。この角度は義足の調整をするときにとても重要になるため、何度も確認して慎重に位置決めをしていきます。

430_DSC03448.jpg
うまく位置が決まったようですね。位置が決まったらパーツがずれないように固定します。

430_DSC03449.jpg
もう一度作業の流れをよく確認し、いよいよ樹脂注型が始まります。

430_DSC03467.jpg
積層材と呼ばれる繊維に樹脂を含浸させていきます。余分な樹脂があるとソケットが重くなってしまうため、均一な厚みになるように作業していきます。

430_DSC03452.jpg
うまくソケットができているか、次回が楽しみですね!

次回はいよいよ義足を組み上げるベンチアライメント組み立ての工程を紹介します!

2013年06月01日

2年生 下腿義足のソフトインサート製作が行われました。

ソフトインサートとは、切断者が義足を装着する際に下腿ソケットと切断端との間に履く軟らかいソケットのことです。ソフトインサートは1年生の基本工作論でも製作していますが、今回は異なった製作方法を学んでいきます。

430_DSC03422.jpg
先生のデモンストレーションをいろんな角度から観察し、製作方法のコツを学びます。

430_DSC03427.jpg
スポンジ材をきれいに貼り合わせるために息を止めて手先に神経を集中させます。

430_DSC03438.jpg
もう少しでソフトインサートが完成ですね。モデルさんに満足してもらえるような出来映えになっているでしょうか。

430_DSC03435.jpg
モノづくりは1つ1つの工程の積み重ねですが大切です。
少しずつ上手になっていきましょう!

次回は切断端を収納し、体重を支える役割をするソケット樹脂注型の工程を紹介します!

日本聴能言語福祉学院 NEWS TOP 日本聴能言語福祉学院 TOP