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【2014年02月 アーカイブ】
いよいよ義肢装具士への最終関門となる国家試験当日がやってきました。今まで学んできたことはしっかり身についているはずです!3年生の皆さん、自信を持って試験に臨んで下さい! 国家試験会場となったTOC有明(東京)です。 試験直前の3年生たちの様子です。緊張しているなかにも笑顔が見えます。3年間一緒に学んできた仲間がいるのは、やっぱり心強いですね! 3年生はこの日のうちに名古屋に戻り、学校で自己採点を済ませました。 そして、明日はいよいよ卒業式です!国家試験受験の興奮が冷めやらぬうちに“お別れの日”となります。 3年生の皆さん、これまで本当にお疲れさまでした!
教務室から, 義肢装具学科
2月28日の第27回義肢装具士国家試験を受験する3年生を激励するため、後輩たちによる壮行会が行われました。 最初に棚橋学院長による激励のお言葉をいただき、続いて1年生で結成された「応援団」より激励のエールが3年生に贈られました! 緊張した面持ちの3年生へ、棚橋学院長より温かい激励のお言葉をいただきました! 1年生はこの日のために、2週間前からクラス全員で準備をしてくれていたようです。彼らの熱心な応援に、3年生の士気が一気に上がりました! 後輩たちが3年生全員に手づくりのお守りをプレゼントしてくれました! さぁ、いよいよ東京に向けて出発です! 学院正門前では後輩たちが待ち構える「必勝アーチ」をくぐって、3年生いざ出陣です! 3年生の皆さん、これまでお世話になった多くの方々の顔を思い浮かべながら、明日はしっかり実力を発揮してきて下さいね!
義肢装具学科, 行事報告
まずは溝手先生によるデモンストレーションです。 前腕義手同様、上腕義手にも多くの「評価項目」があり、臨床現場では作業療法士(OT)とのチーム医療によってこれらの評価が行われます。 上腕義手ではハーネスと呼ばれるリュックサック型のベルトを介して、肘継手の固定解除・肘継手の曲げ・手先具の開閉動作を行います。各部品の位置が数mmずれるだけでも使用者が義手を操作しにくくなってしまうので、仮合わせ時の微調整が重要となってきます。 手先具を開くために必要な力を、バネばかりで計測し問題がないか確認しています。コントロールケーブルと呼ばれるワイヤーの走路に問題があると、効率よく手先具を開閉することができません。 上腕切断者は切断側の肩関節と健側の肩関節の動きを利用して義手を操作しています。そのため、できるだけ少ない力で無理なく義手が操作できるように調整することが大切です。 ハーネスの走路やコントロールケーブルが問題なく調整できていると、口もとで手先具を大きく開くことができます。この義手はしっかり調節ができていますね! 授業にご協力いただいているモデルさんの中には、学科設立以来ずっとお世話になっている方もおられます。今年も学生たちがお世話になりました。 また、溝手雅之先生(㈱松本義肢製作所)には前腕義手に引き続いて学生をご指導いただき、ありがとうございました。
2年生はすでに1年次に「支柱付き短下肢装具」を製作していますが、金属加工にやや苦手意識のある学生が多いようです。 さあ、いよいよ長下肢装具の製作が始まります!皆さん頑張って行きましょう! まずは、「あぶみ」と呼ばれる靴に取り付ける部品の金属加工を行います。下肢装具には様々な種類がありますが、金属製の支柱を用いる下肢装具では、地面に接するこのあぶみが装具の最も重要な土台となります。このあと正確な作業を行うためにも、先生の説明をしっかり聞き逃さないようにして下さいね! あぶみの高さを決める重要な工程です。数ミリのずれが装具の動きを悪くしてしまうため、学生たちも真剣です。 膝下までの装具はすでに1年生で学習していますので、ここまではスムーズに作業が進められていますね! 支柱の捻じれを定盤と呼ばれる台の上で確認しています。装具の継ぎ手部分が上手く可動するためには、支柱が捻れていないことが大切でしたね! 金属加工に苦手意識はあるものの、製作するスピードは確実に早くなっていますね!正確に製作物を作り上げる技術を習得することが何より大切ですが、決められた時間の中で作業を進めることも必要です。装具を待つ患者様のことを忘れずに!
一般社団法人日本義肢装具士協会中部日本支部主催による「卒前新人セミナー」が3年生を対象に開催されました。 3年生は2月下旬に行われる国家試験に合格すると、この春から義肢装具士として臨床の場で働くことになります。このセミナーでは関係法規(義肢装具士法)、義肢装具士の倫理、義肢装具の支給体系、協会のあり方などについて学び、義肢装具士としての心構えを再確認します。 セミナー開始に先立ち、宇野生涯学習委員から「義肢装具士における生涯学習の重要性」についてお話しいただきました。義肢装具士がチーム医療のなかで連携する理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの医療専門職では、資格取得後もさらに専門領域のスキルを高めるために自己研鑽に勤めています。義肢装具士も同じように高い専門性が求められるため、「認定義肢装具士」「専門義肢装具士」などの生涯学習制度も日本義肢装具士協会では整備されつつあります。「資格取得後もプロとして長い道のりは続く!」という熱いメッセージともに、この日のセミナーがスタートしました。 講義①:本協会のあり方 講師:坂井一浩 先生(日本義肢装具士協会 会長) 坂井会長にご来校いただき、日本義肢装具士協会のあり方についてご講義いただきました。「義肢装具士のこれから」として、専門性の強化、職域の拡大、技術革新が課題であること、今後は協会としてこれらの活動を主軸に会員をバックアップして行きたい!という心強いご講義がありました。 講義②:関係法規~義肢装具士法~ 講師:宮川拓也 先生(理事・研修副委員長) 義肢装具士になること、つまり資格を取得するということが法的に、また社会的にどのような責任や義務を持つことになるのか、分かりやすくご講義いただきました。国家試験を目前に控え、義肢装具士法について再確認できる良い機会となりました。 講義③:協会倫理綱領 講師:鈴木昭宏 先生(理事・会則検討委員長) 関係法規では、法律という明文化された誰もが守らなければいけない規則、また、法律に明文化されていなくても社会通念や一般的モラルとして判断される社会倫理について、義肢装具士の視点から分かり易くご講義いただきました。学生を卒業する彼らにとって社会人としての倫理、そして義肢装具士としての倫理を改めて考える良いきっかけになったと思います。 講義④:義肢装具の支給体系 講師:佐口明 先生(日本義肢装具士協会会員) 3年生の授業でもご講義いただいている佐口先生から、改めて義肢装具の支給体系についてご講義いただきました。講義のなかで聞いたことのある内容が多かったと思いますが、改めて質問をされると・・・・・・?国家試験の問題にも出題される範囲の講義なので、受験前の良い復習ができたのではないでしょうか。 座談会:先輩からのメッセージ 司会:千田弦 先生(日本義肢装具士協会 研修委員) このセミナーでは、昨年から「先輩からのメッセージ」と題して、卒後1 年目から4 年目までの先輩をお招きし、一緒に昼食をとりながら座談会形式で体験談を話していただく企画を行っています。昨年の学生からもたいへん好評だったため、今年は他の地域でも同じ企画が行われているようです。 左から 1年目:福島一公 さん(有限会社渡辺義肢製作所) 2年目:岩田崇宏 さん(有限会社アルテックブレース) 3年目:羽根慎太郎 さん(株式会社松本義肢製作所) 4年目:近藤菜津子 さん(東名ブレース株式会社) 最初は先輩方も学生も緊張した様子でしたが・・・・・・。 千田委員の楽しい司会もあり、次第にリラックスした雰囲気で座談会が進んで行きました。一貫制と分業制という業務形態の違い、働き出してから困ったことについて、それぞれお話をしていただきました。 学生からは、義肢装具士になってよかったと思ったこと、失敗したときの対処法、学生時代にもっと勉強しておけばよかったことなど、たくさん質問が出ましたが、皆さん的確にお答えいただき、たいへん盛り上がりました。 先輩方もこのセミナーの趣旨である「自己研鑽の大切さ」を触れられ、3年生も心に感じるところがあったようです。 セミナーの締めくくりとして、日本義肢装具士協会理事であり、中部日本支部支部長でもある中川教務主任から職能団体としての日本義肢装具士協会で活動することの意義についてお話がありました。 中川先生のお話を聞いて、社会人としての心構えを改めて再確認できた様子でした。 3年生の皆さん、いよいよ国家試験まであと僅かとなりました。ラストスパートですね! 卒業後は皆さんが学院だけでなく、日本義肢装具士協会などさまざまな場所で情報交換してくれることを期待しています。