まずは溝手先生によるデモンストレーションです。 前腕義手同様、上腕義手にも多くの「評価項目」があり、臨床現場では作業療法士(OT)とのチーム医療によってこれらの評価が行われます。 上腕義手ではハーネスと呼ばれるリュックサック型のベルトを介して、肘継手の固定解除・肘継手の曲げ・手先具の開閉動作を行います。各部品の位置が数mmずれるだけでも使用者が義手を操作しにくくなってしまうので、仮合わせ時の微調整が重要となってきます。 手先具を開くために必要な力を、バネばかりで計測し問題がないか確認しています。コントロールケーブルと呼ばれるワイヤーの走路に問題があると、効率よく手先具を開閉することができません。 上腕切断者は切断側の肩関節と健側の肩関節の動きを利用して義手を操作しています。そのため、できるだけ少ない力で無理なく義手が操作できるように調整することが大切です。 ハーネスの走路やコントロールケーブルが問題なく調整できていると、口もとで手先具を大きく開くことができます。この義手はしっかり調節ができていますね! 授業にご協力いただいているモデルさんの中には、学科設立以来ずっとお世話になっている方もおられます。今年も学生たちがお世話になりました。 また、溝手雅之先生(㈱松本義肢製作所)には前腕義手に引き続いて学生をご指導いただき、ありがとうございました。
教務室から, 義肢装具学科