義肢装具学科News
2年生は下腿義足Ⅰ(実習)にて、PTB式下腿義足の製作実習に取り組んでいます。
前回のレポート(2年生 ソフトインサートを製作しました。)では、採型実習の様子をレポートしました。
今回は、硬ソケットを製作するソケットラミネーションの様子をレポートします!
ソケットラミネーション
四肢の切断後の残存している部分のことを切断端といい、義肢はこの断端をソケットに挿入することで身体に装着されます。人工物である義足と身体が唯一直接接触するインターフェースであるため、義肢の適合に関わる最も重要な構成要素になります。
ソケットは真空成型という方法で製作します。その方法には液体樹脂を使うものと、樹脂シートを使うものがあります。
真空成型についてはこちらの記事(3年生 大腿義足ソケットを製作しました。)で詳しく説明していますのでご覧ください。
今回の下腿義足ソケットは、液体樹脂を使って製作しました。義肢ソケットは、液体樹脂を使用して製作されたものが一般的に用いられています。この真空成型法をラミネーションと呼んでいます。
無色透明の液体樹脂(アクリル樹脂)に着色剤を混ぜて使用する義足ユーザーの肌に近い色に調色し、硬化剤を混ぜることで化学反応により硬化が始まります。硬化がする前に積層材に均一に樹脂が染み込ませなければいけません。
2年生は、あと6回ラミネーションを行います。おそらく、在学中のラミネーション経験数は全国の義肢装具士養成校の中で最も多いと思います。義肢装具士の基本工作のひとつであるラミネーションをしっかりと身に付けることができますね!
次回は、義足を組み立てるベンチアライメントの様子をレポートします!