患者さんに頼りにしてもらえる義肢装具士を目指して
- 朝比奈 拓未 さん
- 第32期生
第2学年
愛知県立江南高等学校 出身 -
◆義肢装具士を目指したきっかけを教えてください。
義肢装具士を目指そうと思ったのは高校2年生のときでした。テレビ番組で、身体に不自由がある方が快適に生活を送ることができるよう、心を込めて義肢や装具を製作する義肢装具士の姿を見たことがきっかけでした。
「人の役に立つことを仕事にしたい」と漠然と考えていた私には、義肢装具士はまさに自分の夢をかなえられる職業だと思い、日本聴能言語福祉学院を受験しました。
◆入学してみてどんな印象を受けましたか?
入学して最初に感じたことは、この学校では国家資格を取ることが最終目的ではなく、医療現場で本当に活躍できる義肢装具士になることが何よりも大切だということでした。また、義肢装具学科では先輩と後輩のつながりをとても大切にしていることを感じます。
◆いまはどんなことに興味を持って勉強していますか?
現在私は義足に興味を持って勉強しています。義足は、身体と直接接触するソケット、関節を代償する継手、力を地面に伝える足部、それらを接続するパイプにより構成されています。特にソケットは、体重を支持する役割を持っているため、身体に適合していないと痛みの原因になってしまいます。ですので、使用する方個々に合わせて製作する必要があります。義足の製作は、いわゆる職人的な勘やセンスだけではなく、医学的・科学的根拠に基づいており、一つひとつ理論立てて考えながら行う必要があります。簡単なことではありませんが、これがとても面白いと感じています。
◆今後の目標は?
患者さんに頼りにしてもらえる義肢装具士を目指して、しっかり授業に取り組んで行きたいと思います。
◆義肢装具士を目指す高校生へのメッセージをお願いします。
この学校に入学するまでに学んだ物理・化学に関する知識は、義肢装具の理論や、それらを製作する際に使用する材料の性質などを理解するための基礎として、とても役に立っています。高校生の皆さんも自分の将来に向かって、今学んでいることを精一杯頑張ってください!
専門学校にしかない学習環境が魅力です!
- 田澤 隆斗 さん
- 第31期生
第3学年
愛知県立津島高等学校出身 -
◆義肢装具士を目指したきっかけを教えてください。
私が義肢装具士を目指した理由は、病気で歩けなくなった患者様が義肢・装具を使用することで歩けるようになり日常生活を一人で送れるようになったのをテレビで見て、自分もモノ作りを通して患者様の生活を支えられる存在になりたいと思ったからです。
◆入学してみてどんな印象を受けましたか?
また、クラスメイトには私のように高校を卒業して直ぐに入学をした学生だけでなく、大卒者や社会人経験者も多く、あらゆる年齢の方と一緒に勉強することが私の学業に対する良いモチベーションに繋がっています。ここが大学にはない、専門学校で勉強することの醍醐味であり、一番のメリットではないかと思います。また、本校には臨床経験が豊富な先生方がおられ、教科書には載っていない臨床上の注意点や製作のテクニック、患者様へのきめ細かい心づかいや礼儀など、義肢装具士として社会に出てから必要なスキルを親身になって教えていただけるので、自分の将来の義肢装具士像を具体的にイメージすることができます。
◆いまはどんなことに興味を持って勉強していますか?
昨年の臨床実習で、脳卒中片麻痺の患者様を診させていただき、短下肢装具を製作し、これにより異常歩行を改善することができました。この経験から、短下肢装具の足継手に興味を持ち、病気の回復の程度によって適切な機能を選択し、これがどのように異常歩行を改善させるのかについて勉強をしています。
◆今後の目標は?
義肢装具士という職業はモノづくりや、人とコミュニケーションをとることが好きな人にとっては、とても魅力的な仕事だと思います。多くの知識と技術を身につけ、患者様に信頼される義肢装具士になりたいと思っています。
患者さんに信頼される義肢装具士になりたい
- 川嶋 俊紀 さん
- 第29期生
岐阜県立岐阜総合学園高等学校 出身
公益財団法人鉄道弘済会
義肢装具サポートセンター 勤務 -
◆義肢装具士を目指したきっかけを教えてください。
高校2年生のときに、偶然見たテレビ番組で義肢装具士という職業があることを初めて知りました。
義肢装具士が製作した義肢や装具を使って、患者さんが少しずつ笑顔を取り戻しながら社会復帰する姿は、私にとって未知の世界でした。これをきっかけにオープンキャンパスに申し込み、義肢装具学科の先生方や先輩たちのお話を何度も聞き、この学校に入学をして義肢装具士になること決めました。
◆入学してみてどんな印象を受けましたか?
入学してからの毎日は、医学や工学の専門的な講義や製作実習に取り組んでいます。特に製作実習では、思うようにモノづくりができず落ち込むこともありますが、臨床実習などで自分が製作した義肢や装具を喜んで装着している患者さんを見ると、「頑張って良かった!」と思います。
◆今後の目標は?
これから、まだまだ学習しなくてはいけないことが沢山ありますが、「義肢装具士になりたい!」と決めた最初の気持ちを心に持ち続け、義肢や装具を必要とする患者さんに信頼される義肢装具士になりたいと思っています。