講義・演習
補聴言語学科では、1年次の早期から現場経験を積めるように、関連病院での演習と講義を段階的に編成しています。専門科目ではその多くを専任教員が担当し、さらに外部からの高名講師による集中講義を実施。実技や演習を多く取り入れ、「実際にやってみる」「考える」ことを大切にしています。演習ではグループワークも多く、将来のリハスタッフとして必要な協調性や自ら学ぶ姿勢を身に着けることができます。さらに補聴言語学科入学の短大卒・大卒者には、審査による科目履修認定制度があります。
これから学んでいくことに関連のある教養科目がいくつかあります。特に人と関わる仕事を目指すわけですから、自分のコミュニケーションスキル等について考える機会を持っていきます。
コミュニケーション概論
入学してすぐに学ぶ科目です。
言語聴覚士に必要なコミュニケーションスキルについて、現場の言語聴覚士からロールプレイを通して学びます。
また、失語症患者様との会話演習も実施し、コミュニケーションスキルのトレーニングを行います。
「医学系」という言葉を聞くと、難しい印象を持つかもしれません。しかし、言語聴覚士として必要な知識を、ベテランの先生方が1から丁寧に教えてくださいますので、心配不要です。
解剖学
人間の構造を知る基礎医学の科目です。特に、筋・骨格や神経系について専門分野で学ぶ上で重要となる項目を中心に学びます。
音響学
難しい内容なのに分かりやすく丁寧な授業です。本校の授業内容が本として出版されて他の言語聴覚士養成校の教科書として使われている…という話も。
言語聴覚士は人と関わる仕事であり、心理学系の知識も非常に重要です。複雑な「心理」学をその分野を専門としている大学の先生方を中心に、演習を交えてわかりやすく、丁寧に教えていただきます。
臨床心理学
さまざまな心の問題について学びます。心の問題だけでなく、発達障害についてもその障害を理解し、必要なカウンセリング技術や具体的な支援方法についても学びます。
専門科目は、豊富な臨床経験を持つ専任教員の他、各大学、病院等の先生方をお招きし、演習を豊富に含む内容で構成しています。特に臨床の流れに沿って考えていけるよう工夫した「言語聴覚障害診断学・臨床演習」では、グループワークやレポート作成、演習を繰り返し行っています。一人ひとりが臨床の現場でしっかりと患者様に向き合えるよう、グループと個人の演習を組み合わせ、担当教員からの丁寧なフィードバックで理解を深めます。
聴覚障害
乳幼児から高齢者まで、聴覚障害のある方やそのご家族に対するアプローチ、また補聴器や人工内耳のメカニズムも学びます。
嚥下障害
食べることや飲むことがうまくできなくなった方が再び食べられるようになるよう支援するための、評価やアプローチについて学びます。
言語聴覚障害診断学
実際の臨床の流れに沿って、初めて患者様にお会いしたところから、リハビリテーションのプログラムを立てるところまで、グループ演習と個人演習を組み合わせてじっくりと学びます。
カリキュラム表
実際の臨床に直結する専門分野の講義時間数が充実しているのが特徴です。下記カリキュラムの他に、基礎実習、見学実習、学内実習、症例報告会…など実践力をつける「学ぶ工夫」が豊富です。
1年次
基礎分野
人文科学 | 書道/声楽 |
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社会科学 | 心理学概論/コミュニケーション概論 |
自然科学 | 内分泌学/生理学/統計学 |
外国語 | 外国語Ⅰ |
専門基礎分野
基礎医学 | 医学総論/解剖学/生理学/病理学 |
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臨床医学 | 耳鼻咽喉科学 |
音声・言語・聴覚医学 | 呼吸発声発語系の構造、機能、病態/聴覚系の構造、機能、病態/神経系の構造、機能、病態 |
心理学 | 臨床心理学/生涯発達心理学/学習、認知心理学 |
言語学 | 言語学/言語心理学 |
音声学 | 音声学 |
音響学 | 音響学/聴覚心理学 |
言語発達学 | 言語発達学 |
社会福祉・ 教育 |
社会保障制度/リハビリテーション概論 |
専門分野
言語聴覚障害学総論 | 言語聴覚障害概論/言語聴覚障害診断学 |
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失語・高次脳機能障害学 | 失語症Ⅰ/高次脳機能障害 |
聴覚障害学 | 聴覚障害Ⅰ/聴覚障害Ⅱ(演習) |
選択必修
一般臨床医学/解剖学/電子工学 |
2年次
基礎分野
外国語 | 外国語Ⅱ |
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専門基礎分野
臨床医学 | 内科学/小児科学/精神医学/リハビリテーション医学/臨床神経学/脳神経外科学/形成外科学 |
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臨床歯科医学 | 臨床歯科医学、口腔外科学 |
心理学 | 心理測定法 |
専門分野
言語聴覚障害学総論 | 言語聴覚障害診断学/言語聴覚障害臨床演習 |
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失語・高次脳機能障害学 | 失語症Ⅱ(演習)/高次脳機能障害 |
言語発達障害学 | 言語発達障害Ⅰ/言語発達障害Ⅱ |
発声発語・ 嚥下障害学 |
音声障害/機能性構音障害/器質性構音障害/運動障害性構音障害Ⅰ/運動障害性構音障害Ⅱ(演習)/嚥下障害Ⅰ/嚥下障害Ⅱ/吃音 |
聴覚障害学 | 聴覚障害Ⅰ/聴覚障害Ⅱ(演習)/聴覚障害Ⅲ |
臨床実習 | 評価実習 |
選択必修
イヤモルド・補聴器適合/言語聴覚障害臨床演習 |
3年次
基礎分野
保健体育 | 保健体育 |
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専門基礎分野
社会福祉・ 教育 |
関係法規 |
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専門分野
失語、高次脳機能障害学 | 失語症Ⅲ |
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言語発達障害学 | 言語発達障害Ⅲ(演習) |
発声発語、 嚥下障害学 |
音声障害/器質性構音障害 |
聴覚障害学 | 聴覚障害Ⅰ/聴覚障害Ⅱ(演習)/聴覚障害Ⅲ |
臨床実習 | 臨床実習/聴覚検査実習 |
選択必修
言語聴覚障害臨床演習 |