義肢装具士をめざす
からだの不自由な方たちの生活や
リハビリテーションを技術でサポートする
医療専門職「義肢装具士(国家資格)」を
育成します
Prosthetist & Orthotist
義肢装具士
患者様ひとりひとりにあわせて
オーダーメイドの義肢・装具をつくる
「生きる」を支えるモノづくり
義肢装具士は、事故や病気で手足の一部を失った方に「義肢(義手・義足)」を、麻痺や変形など身体の機能を失った方に「装具」を提供する職業(国家資格)です。患者様の症状や身体形状の変化、生活環境に合わせて製品をつくり調整や修正も行います。リハビリテーション医療をモノづくりでサポートする医療専門職です。
義肢 ってなに?
「義肢」とは、事故や病気で手足の一部を失った方が使う人工の手足のことです。人工の手(腕)を「義手」、人工の足(脚)を「義足」といいます。失った手足の代わりとなって、一生涯その方の生活を支えます。
装具 ってなに?
「装具」とは、病気やケガを治療する際に患部を保護したり、麻痺や変形などで機能が低下した部位を支えてその機能を補う器具のことです。全身の各部位に対して、様々な種類の装具があります。
義 手
手の一部を失った方が使用する義肢です。装着することで、物を持ったり、支えたりすることができます。本物の手とそっくりな外見のものや、筋肉の電気信号を使って指の部分を思い通りに動かすことができるものなどがあります。
義 足
足の一部を失った方が使用する義肢です。体重をしっかり支え、「立つ」「歩く」といった動作を取り戻すために用います。様々な機能を持つパーツから、その方の運動量や生活に合うものを選択し、組み合わせて製作します。
装 具
身体の一部に麻痺や変形、痛みなどがあり、支えを必要とする方が使用する器具です。患部を固定して痛みを減らしたり、動作を補助・制御したりすることで、治療と生活のサポートを行います。
義肢装具士の仕事
義肢装具士の3つの役割
義肢装具士の業務は、大きく分けて義肢や装具を適用する部位の採型(型どり)、製作、身体への適合(フィッティング)の3つから成り立ちます。治療の責任者である医師の指示と処方に基づいて業務を行い、患者様に直に接する行為には義肢装具士の免許が必要です。医学的な知識と医療者としての倫理観に加えて、製作では「モノづくり」に欠かせない幅広い工学的知識と技術が必要とされます。さらに造形的・美術的感覚も要求される高度な専門性を持った職種です。
01
採 型
医師の処方に基づき、ギプス包帯で患部の型をとります。そのコピーを元に、医学的根拠から必要とされる修正を加えて、オーダーメイドによる義肢装具を製作します。
02
製 作
モノづくりは、専用の工具や機械を巧みに利用して、工学的根拠から必要とされる義肢装具を作るために、多種多様なデザインと素材を使い分けて製作しなければなりません。
03
適 合
最も重要なのは、製作された義肢装具を使用者ひとりひとりににフィッティングさせる「適合」。その評価は、医師をはじめ他のコ・メディカルと連携して行っています。
義肢装具士は
どんな分野で活躍している?
医療・福祉の臨床現場だけでなく、義肢装具に用いるパーツ開発やパラスポーツ選手のサポート、動物の義肢装具製作などに携わっている義肢装具士もいます。また、障害への理解を広げる社会活動に参加することもあります。
義肢装具士は
どんな人に向いている?
誰かを助けたい、医療・モノづくりに携わりたいという両方の気持ちがある人に向いています。適切なコミュニケーションで相手のことを知り、寄り添うことも大切です。また、常に新しい情報を得るために学び続ける意欲も重要です。
義肢装具士は
どうやったらなれる?
高校卒業後、義肢装具士養成校(専門学校・大学)に入学し、全単位を取得することで義肢装具士国家試験(例年2月実施)の受験資格が得られます。国家試験に合格することで、義肢装具士としてのキャリアをスタートすることができます。
\ オープンキャンパス参加申込はこちら /
SNSで、最新情報や学生の様子などを発信中。