リハビリは「チームで協力」が成功のカギ!(専門職種間連携教育Ⅱ)
2018/07/13
リハビリは、言語聴覚士(ST)だけで行うのではなく、
理学療法士(PT)や医師、看護師(NS)など通常多くの職種が一丸となって一人一人の患者様にあった目標を達成するために話し合い、
協力しながら進めていきます。
これを「チームアプローチ」といいます。
実はこの「チームアプローチ」、
専門職といえども新人にはなかなか難しいことです。
「PTの専門用語が分からない」、
「STの訓練についての説明したが理解してもらえていない気がする・・」とか、
そもそもみんな専門分野が違うので「一つの目標」を決定すること自体が難しかったりします。
現場の新人教育でも苦労するポイントの一つです。
そこで、
「働き始めてからではなく、学生教育の段階でなんとかできないか?」
という病院側の働きかけで始まったのが、
「専門職種間連携教育」です。
当校は言語聴覚士と義肢装具士の養成校であり、
グループ内には理学療法士や看護師の養成校もあり、
4年前から、その学生達が一同に集まる特別講義・演習を行っています。
今回は最上級生がグループに分かれて、多職種との連携を実体験しました。
実習でも非常に役立つ内容ですので、実習間近の学生達は真剣です。
グループ内の病院の全面的バックアップで、
患者様の模擬のデータや映像を元に、
チームとしてお互いの専門性を活かしながら意見を出し合い、
時には教員や病院スタッフのアドバイスも受けつつ、
患者様の希望を達成すべく一つの目標を形作っていく・・。
うん、うん、これぞリハビリチームアプローチの醍醐味の第一歩!味わえたかな?
そして今回の目玉の一つに、
リハビリテーションに関わっている人なら知らない人はいない、
「回復期リハビリテーションの生みの親」とも言われる石川誠先生の講演がありました。
(「学生時代に石川先生のお話しが聞けるなんて、うらやましい・・」と何人もの教員が言っていました(笑)。)
盛りだくさんの数日でした。