義肢装具学科News
3年生は大腿義足(実習)にて、吸着式大腿義足(四辺形ソケット)の製作実習に取り組んでいます。
前回のレポート(3年生 大腿義足の陽性モデル修正を行いました。)では、陽性モデル修正(削り修正)の様子をレポートしました。
今回は陽性モデルの盛り修正から仕上げまでの様子をレポートします!
セラミックのようにツルツルに!
前回の製作実習で削り修正が完了したので、今回は新たに石膏を盛り付けて陽性モデルの形状を整える盛り修正を行いました。
製作中の大腿義足四辺形ソケットは、削り修正によって義足ソケットに求められる機能を付与します。盛り修正は、ソケット入口部の形状や採型時にできた表面の凹みなどを整えることが目的であり、この機能の付与には直接的には影響しません。とはいえ、適合には影響するのでやはり適切に行う必要があります。
石膏を盛り付けて形状を作り、目の細かい金網を使って表面を整えます。
削り修正、盛り修正が完了したところでギプス包帯を陽性モデルに巻き付けて、ソケット入口部のコピーを採型します。こうすることで、実際のソケットになったときの形状をチェックできます。理論通りの形状、採寸値通りの寸法になっていますか?
ソケット入口部のチェックで問題がなければ、いよいよ陽性モデル修正も仕上げの段階です。耐水研磨紙で表面を磨き上げて、ツルツルにします。仕上げ後の陽性モデルは、セラミックのようです!
以上で陽性モデル修正は終了です。
次回は、陽性モデルの形状にプラスチックシート材を沿わせてソケットを製作する「プラスチックモールド」の様子をレポートします!