【補聴言語学科(高卒3年)】鵜飼リハビリテーション病院での基礎実習が終わりました
2020/11/13
10月の毎週水曜日に、鵜飼リハビリテーション病院での基礎実習が行われました。
今年はこの実習に向けて、4月から準備をしました。
「コミュニケーション概論」という授業で、“患者さんと会話をするには”という講座を受け、演習にて実際に会話練習し、実技試験も受けました。
失語症の方に学院へ来ていただき、実際に会話する体験も行いました(この体験のフィードバックの様子はこちら
→https://www.instagram.com/p/CFrNgBjhtqN/?igshid=1x0j2pto7vp94
そして、いざ本番。
ケーシー(白衣)に着替え、事前に必要書類を準備します。
緊張の面持ちでいざ出発。
病院までのわずか数十メートルが長く感じますね。
感染対策として、病院の入口で検温も行います。
下の写真は、検温を待つ学生たち。
「患者さんと何を話したらよいかなぁ」、「緊張して口が乾いてきた!」など口にしながら担当の先生を待ちます。
緊張がひしひしと伝わってきます。何度も練習をしてきましたからね、大丈夫ですよ。
ST室に向かうエレベータ前でもその緊張は続きます。
今年は新型コロナウイルスの感染防止のため病院内の見学はできず、6階のST室のみでの見学となりました。それでも小林先生は、6階のリハ室の見学をさせてくださり、実習開始直前まで病院について説明をしてくださいました。
そして、いざ実習開始です。
現場のSTの先生方に助けていただきながら実際に患者さん方と会話をさせていただきます。
……ちょっと笑顔がぎこちない(笑)?
リハビリの様子も直に見学させていただきました。
実習を終えた学生たちの感想を一部紹介します。
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★Aさん★
実際に会話をさせていただいた後、患者さんが「頑張ってくださいね」と手を握ってくださいました。STの先生方のコミュニケーションスキルに圧倒され、自分のできなさを悔しく感じていたため、涙が出そうになりました。今はできないことばかりですが、STになって人のためになりたいと思っています。次、患者さんと話す機会までにできるようになったことを増やしたいと思います。またあの温かい手も記憶に残るのだと思います。
★Bさん★
会話を開始した際に患者さんの名前を尋ねたのですが、会話の最後に「自分の名前をうまく言えることができて驚いた、自信になったよ」と言ってくださったのがうれしく感じました。自分は何気なく聞いたことでしたが、患者さんの自信になる前向きなことを見つけるきっかけになれたことが嬉しかったです。患者さんに教えていただくことも多数あり、次に生かせるようにしたいと思いました。
★Cさん★
ひとえに会話をするといっても、ある程度踏み込まないと患者さんの本心を聞くことはできない、本当の意味での信頼を築けない。いろいろな患者さんがいて、それぞれに丁寧に関わらなければならない。強い信頼関係を築けるSTになりたいと思った。
★Dさん★
他の医療従事者と連携をしながら、常に患者さんに寄り添って、患者さんの状態を見逃さずに、多くのことに目を向けておかなければならないことを学んだ。臨床現場は『新人だから』という理由で済むような軽い現場ではない、これからの勉強を頑張りたい。
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強い緊張の中で、学生たちは教員が予想していた以上のことを学んでくれたようです。
誰しもがここでの経験を次に活かし、素敵なSTになってくれると期待しています!
実習お疲れ様でした!