【吃音の会】を開催しました!
2022/05/06
4月23日(土)、当学院の5階講堂で「吃音(きつおん)の会」を開催しました!
吃音(きつおん)とは、話し始める時に最初の一音がつまってしまったり、同じ音を繰り返したりすることなど、思うようにスムーズに話せない症状のことです。
名古屋には、吃音があってもより豊かに生きることを目指した「名古屋言友会(げんゆうかい)」という当事者の方のセルフヘルプグループがあり、今回は名古屋言友会の参加者の方3名と言語聴覚士の横井秀明先生をお招きしました。
はじめに、当事者の方3名から体験談をお話しいただきました。
吃音、といっても人により状態は異なります。
学校やバイト先などどのような場面で困ったか、スムーズに話すために頭の中でこんなことを考えているか、また、言友会で同じ吃音を持つ者同士で話し合うことにより、どのような気持ちになったか、などをお話しいただきました。
次にグループに分かれ、学生と直接当事者の方とお話するコーナーを設け、学生からの質問に色々と答えていただきました。
教科書からの学びだけではなく、直接当事者の方の「言葉」、「気持ち」に触れ、吃音に対しての理解が深まったようです。
言友会のみなさん、ありがとうございました。
以下は、学生の感想です(抜粋)。
・同じ悩みを抱える方と気持ちを共有し、安心を与えられる言友会という存在が大切であるとわかりました。(中略)私たちは症状だけに目を向けているのではなく、気持ちに耳を傾けて寄り添い、多くの情報を集めて最適な提案ができるようにしないといけないなと思いました。そして、それが少しでも心の支えとなればうれしいなと思いました。
・今でも人と関わるときは吃音が出ないか常に不安、というお話を聞き、これから言語聴覚士になる私たちが何かできることはないのか考えるきっかけができました。
・発表と言う場は、私自身もすごく緊張します。しかし、最後まであきらめずに発表している姿(頑張っていらっしゃる姿)を見て、感動しました。
・体験談をうかがって、それぞれの人が様々な経験をし、苦しみを抱きながらも、現在の吃音との付き合い方や社会での自分の在り方・居場所を見つけてらっしゃるのがすごいと思いました。