【補聴言語学科(高卒3年コース)】「コミュニケーション概論」の紹介(続報)
2021/08/30
先日ご紹介した、補聴言語学科の「コミュニケーション概論」。
7月末でそのすべての講義が終わりました。
少し遅くなりましたが、その後の感想なども含めて続報として紹介します。
最後の講義では、
“会話の難しさ”、“次はどんな会話ができるようになりたいか”
など、個人個人で振り返りを行いました。
実際の失語症者の方との会話時の様子も教員からフィードバックし、学生達それぞれが次の目標を持てたようです。
そんな学生達の感想を一部ご紹介しますね。
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●“私と話したい”と思ってもらえるような会話の広げ方ができるようになりたい
●相手をよく知りたいという意識があることで、会話の流れがつかめると感じました
●知らないことが出てきた時に、「分かりません、知りません」と言ってしまったことを後悔しました。分からない時は、それについて質問すれば良いのだと学び、その聞く力を身に着けていきたいです。
●会話体験まで、日頃から相手の表情や声色に注目するようにしました。そうしていると、相手の表情がぱっと明るくなることや、声が弾む瞬間がよく分かり、少し意識するだけで相手の感情が読み取れるのだと学びました。
●自分自身の語彙が少ないと反省をしていましたが、語彙が少なくても相手の話を聞く姿勢があればコミュニケーションが成立するのだと気づきました。
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私たち言語聴覚士が患者さんと話す時は、声の大きさ、速度、どんな話題を提供しようか、などの自分自身の話し方だけでなく、話を聞く姿勢、相手がどんな思いで話をされているのかなど、相手への配慮も必要です。その一端を少しでも学生達が学んでくれたと思います。
次は10月に鵜飼リハビリテーション病院での基礎実習が待っています!
後列右側が会話体験にご協力くださった元入院患者さま。
一瞬だけマスクを外して、ガッツポーズ!