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【聴能言語学科(大卒2年)】基礎実習の感想を紹介

2020/10/23

  今回は、基礎実習(鵜飼リハビリ病院での会話体験+映像演習)を終えた聴能言語学科1年生の感想を抜粋して紹介します。

 

Tさん:

 「今回のビデオ演習及び病院見学はとても刺激的で、言語聴覚士を目指す上での方向性に気付く良い機会となった。ビデオ演習は、始める前はそんなに難しくないと思っていたが、とんでもない驕りで、事実を記載することがいかに難しいか知ることができた。「こういう障害があるから、日常生活のこれが困るだろう」と考える力が、その先の訓練や生活に寄り添うために非常に大切であることを、この演習を通して身に染みて感じ、また自分にその力が足りないことにも気づくことができた。言語聴覚士になった時、病気を見て人を見ないSTにならないように、もっともっと様々な人とお話ししなければと強く感じた。

 病院見学での実際の患者様と話す経験もとても良い刺激になった。お話しするのが好きな患者様で、このように楽しく会話することが、働いていく上での一種の『糧』になるのではないかと感じた。それ以上に心を強く動かされたのは、実際に言語聴覚士の先生が病院で働いている姿を見たことである。患者様に寄り添ってリハビリしたり、コミュニケーションに障害がある方と自然にお話しする姿は、大変格好よく私の目に映った。日々の授業に精一杯で、少し何のために勉強しているか見失いそうになっていたが、言語聴覚士の先生の姿をみて、『私もあんな風になりたい、そのために頑張ろう』という思いが沸々と湧いてきた。この先も大変なことがあった時、この感じを思い出して頑張っていきたいと思う」

 

Yさん:

 「今回の基礎実習で、至極当たり前だが、自分が今やるべきことは、目の前の授業を全力で受け、自分のものにすることであると再認識した。

映像演習では、患者様が何ならできるのか、何ができるようになりたいのか、何ならできるようになるのか、どうすればより良い生活や人生を送ることができるのか、等を深く考えた。実際に自分たちで考えたことで、一人の人間として患者様を見る、ということを芯から理解することができた。机上で学んでいた知識と臨床現場が繋がった瞬間であった。

 病院実習では、腰掛けていた患者様がSTを呼び止め、会話する場面をみかけた。離れた場所にいるSTを呼び寄せてまで話したいと思ってもらえる、なんて素晴らしい、と思った。その人と話したいと思うのは、信頼されたSTとして、また一人の人間としての魅力だと思う。STと患者様との理想的な姿を目の当たりにしたと思った。

机上での学びは、どう仕事と結びつくのかが見えづらい。しかし、自信を持って正しい判断ができるSTになるためには必要不可欠なものばかりであると思う。STの制服に袖を通すことができた暁には、少しでも患者様の力になれる人材でありたい。願わくば、この人と話したいと思ってもらえるようなSTになれたらと思う」

 

教員室から 講義紹介

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