【補聴言語学科(高卒3年コース)】基礎実習が無事終わりました!
2021/12/27
基礎実習、続報です!
10月にオリエンテーションを行った、補聴言語学科1年生の基礎実習が、無事終了しました。
11月の毎週水曜午後、鵜飼リハビリテーション病院にて、実際の臨床見学や会話体験を行ってきました。
コロナの感染状況も落ち着いたため、実際に病院へお伺いすることができました。
下の写真は出発前の様子です。
いつもおしゃれに遊んでいる髪の毛もきっちりまとめ、新しい白衣に袖を通します。
体調管理をしっかり行い、感染対策も行って、いざ病院の中へ。
病院の中にひとたび入れば、学生達は病棟やリハ室のあちこちへ散らばります。
緊張した面持ちで見学に向かいます。
鵜飼リハビリテーション病院は3つの病棟があり、最上階にリハビリ室があります。
ST室もそこにあります。
教員がST室の前で学生達の様子を見ることができないかな…?と待っていたんですが、
ST室だけがリハビリの場ではないため、ほとんど会うことができませんでした。
病院中で学生達は様々な見学をしてきたようです。
ある学生は、カンファレンスや飲み込みの検査を見せていただくこともできたとか。
カンファレンスとは、一人の患者様に対し、複数の職種がチームを作り治療に当たるのですが、そのための話し合いのことを言います。専門領域の授業が始まっていない1年生では、専門用語が飛び交って大変難しかったようですが、チームの一員として堂々と発言している先輩言語聴覚士が非常に格好良くみえたそうです。
基礎実習が終わって、ほっとひと息ついた学生達です。
実習後は、鵜飼リハビリテーション病院の言語聴覚部門主任である小林瑞穂先生が直々に来校し、直接質問をする時間を頂きました。
時間を超過して質問をする学生もおり、その学ぶ姿に小林先生も関心されていました。
以下は実習を終えた学生達の声です。
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・STの先生方が実際に働いているところを見学し、学ぶことができて楽しかった、とても良い経験になりました
・患者さんとの会話では緊張し自分の思いをうまく伝えられませんでした。また構音障害の患者さんと話すのは初めてで、患者さんの言いたいことが分からず、自分の実力不足や経験不足を痛感しました。
・実際の現場をみて、普段の講義だけでは得られない学びをたくさん得ることができました。自分の未熟さや反省点を知ると共に私はもっと成長できると思いました。残りの学生生活である約2年半という時間の中でさらに多くのことを吸収し、言語聴覚士になりたいと思いました。
・患者さんと話したあと「楽しい」と思うことができた。この感覚を忘れずに頑張りたい。
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言語聴覚士はただおしゃべりするのではありません。
会話を通して、言葉の様子を診ることも行いますが、患者様がどんな方なのか、今何を感じ・思っておられるのかなど、患者様の人となりを知っていくのです。
これには言語聴覚士として専門的な技術が必要であり、数回の会話体験で身に着くものではありません。
学生達もこれから実習を通して、また就職した後も経験し、学んでいきます。
今回の基礎実習でその一端を学生達が身をもって知ってくれたのではないかと思います。