1年生 体幹装具(実習)が始まりました。
2017/02/13
1年生は1月初旬から体幹装具の実習が始まっています。 今回、製作するのは「胸腰仙椎装具(モールド型)」という、体幹部を強固に固定するプラスチック製の体幹装具です。
これまでの実習の様子をレポートします!
まず最初に「体幹装具」に関する専門的な講義を聴き、その後に教員による採型のデモンストレーションを見て採型のポイントを学習します。臨床現場では非常に多く処方されている装具だけに、義肢装具士にとっては必須の採型技術とも言えます。
いよいよ実践です!
採型する面積が広いだけ、手際良く巻いていくのがポイントです。体幹の肢位を確認しながら、ギプス包帯を素早く巻いていますね!
採型した陰性モデルを基に、石膏モデル(陽性モデル)を製作して行きます。脊椎(せきつい)の圧迫骨折などの手術後に用いられる装具なので、正しい肢位で装具が装着できるようミリ単位の修正を行います。
高温のオーブンで軟化させたプラスチック板を、手早く陽性モデルに被せて行きます。プラスチックと陽性モデルとの間に隙間ができないように熱成形するためには、繊細な作業が求められます。
1年生はこれまで『義肢装具基本工作論』の講義ではモノづくりの基礎を学習してきましたが、ここからは義肢装具を身体にフィッティングさせるための“適合学”を本格的に学習することになります。いよいよ義肢装具士になるための専門分野の講義がスタートです!