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【2016年11月07日 アーカイブ】
前回の採型に引き続き、筋電電動義手の陽性モデル修正の様子をレポートします。陽性モデルで修正すべき箇所は少ないのですが、削り過ぎると肘関節の可動域を制限してしまことがあります。 溝手先生からは教科書に記載されている内容だけでなく、臨床で実際に行われている製作方法についても分かり易く教えていただきます。 陽性モデル表面の凹凸は、ソケット内側の出来ばえに影響します。 義手は切断端を直接ソケットに挿入するため、装着の際に切断端を傷つけることがないよう丁寧な作業が必要となります。 臨床実習を経験した学生たちは、まだまだ未熟ですが少しだけ義肢装具士の目線を身につけて帰って来ます。モノづくり対して彼らなりの“こだわり”が出てくるのも、この時期です。 陽性モデル修正が終わり、今日の製作実習は終了です。自分なりに満足のいく陽性モデルは出来たでしょうか? 次回はチェックソケット製作の様子をレポートします!
教務室から, 義肢装具学科
2年生は8月中旬から9月末まで6週間の「臨床実習」を終え、10月から後期の講義がスタートしています。 臨床現場でしっかりと経験を積んできた2年生は、これから更に専門的な講義、製作実習に取り組んで行きます。まずは、本校が全国に先駆けて取り組んでいる「筋電電動義手」の製作実習が始まりましたので、その様子をレポートします! ※プライバシー保護のため、画像を一部加工しています。 本年度も溝手雅之先生(㈱松本義肢製作所)に採型から製作、適合までの一連の工程をご指導いただきます! 臨床実習を経験し、学内での講義の重要性を再認識した学生たちも多かったようです。溝手先生の説明にみんな集中しています! 筋電電動義手の操作には、筋の運動に伴って発生する微弱な電気を用います。モデル被験者の切断端を触診しながら電極を当てて筋の正確な位置を確認します。 その後、ギプス包帯を用いて切断端の採型を行います。前腕義手のソケットは、肘関節の運動を考慮したデザインにしなくてはいけないため、この段階から完成品をイメージすることが大切ですね! 2年生の皆さんは問題なく採型出来たでしょうか? 次回は陽性モデル修正の工程をレポートします!
下肢装具の製作実習では脳卒中片麻痺の装具ユーザーをモデル被験者とし、プラスチック短下肢装具の製作、適合を学習します。 脳卒中の病態を十分理解して、装具に求められる機能を学びます。 ※プライバシー保護のため、画像を一部加工しています。 まずは、姉妹校の中部リハビリテーション専門学校から村上忠洋先生(理学療法士)にご協力いただき、モデル被験者の「理学療法評価」を学習して行きます。 村上先生の指導のもと、モデル被験者の身体状況や、病態について評価を行います。通常、義肢装具士はこれらの評価を行いませんが、他職種がどのように病態を把握し評価しているのか、実際に体感し学ぶことは非常に重要です。 教科書上で脳卒中片麻痺の病態は学習していますが、実践に評価をしてみると理解できていなかったことが多く見えてきます。 次は歩行評価です。裸足で歩いた時に起きる問題について客観的に判断し、失った機能を考えます。目視でどこに異常があるのか把握することも重要ですが、動画を用いて装具に必要な機能を学生同士で検討します。 今回得た評価をもとに、学生ひとり一人がプラスチック短下肢装具を製作し、適合まで行います。どのような装具が製作されるか今からとても楽しみですね! 次回は陽性モデル修正からプラスチック加工の様子をレポートします! ■お知らせ■ 今回レポートした「脳卒中片麻痺」と「短下肢装具の採型」について、オープンキャンパスにて体験授業を行います!興味を持った方は、ぜひ参加してみてください!詳しくは下記をご覧ください!! 義肢装具学科オープンキャンパスの詳細はコチラ