『座位保持装置』の特別講義が行われました!
2019/02/12
1月11日(金)、1月18日(金)の2日間に亘り、児玉真一先生(横浜市総合リハビリテーションセンター研究開発課 義肢装具士)をお招きし、「車椅子・座位保持装置」の特別講義を行っていただきました!
2日間の特別講義の様子をレポートします!
1日目は、車椅子や座位保持装置の座面上においてどのような圧力が発生しているのか、解剖学あるいは運動学の視点から説明していただきました。
次に、「ティルト」や「リクライニング」の違いによる座面上の圧力変化や身体のズレについて、座圧センサーを用いて分かり易く説明していただきました。
座圧センサーの客観情報を、患者さんのクッション製作にどのように反映させることができるのかをご説明いただき、学生たちはこの分野の奥深さを改めて感じたようです。
1日目の講義の最後には、タカノ株式会社(長野県伊那市)から赤羽佳奈子先生をお招きし、最近のクッション材の傾向と自社製品のラインナップについてご説明いただきました。
褥瘡(じょくそう)の発生を防ぐために義肢装具士としてどのようなクッション材料を選択するべきか、学生たちは休み時間もディスカッションをしていました!
2日目は、校舎を出て車椅子の操作実習を行いました!
舗道のわずかな傾斜でも車椅子が蛇行することを経験し、車椅子操作の難しさを改めて実感したようです。
車椅子の操作実習の後は、日本航空株式会社(JAL)より黒沢直子先生をお招きし、「車椅子ユーザーの方々への取り組みについて」ご講義いただきました。車椅子ユーザーの方々に安全に旅行を楽しんでいただくための様々な取り組みを知ることができました。
2日目の最後は、座クッションの製作実習です!
座クッションの採寸方法やクッション材の削り加工のポイントなどを分かり易く教えていただきました。
初めて使用する工具に少し戸惑いながらも、上手に削り加工を行っていました!さすが3年生ですね!
完成した座クッションを実際の車椅子に乗せて「適合評価」を行いました。骨盤の安定性や座骨が“底づき”していないかをチェックして製作実習は終了です。
講義の最後に児玉先生から、「車椅子や座位保持装置の分野でもっと義肢装具士が活躍してほしい!」という熱いメッセージをいただき、学生たちはこの分野に益々興味を持ったようです。
2日間に亘りご講義をいただきました児玉先生、赤羽先生、黒野先生、ありがとうございました!