2年生は上腕義手（実習）にて上腕能動義手の製作に取り組んでいます。前回は上腕支持部のラミネーションを行いました。

今回は、前腕支持部のラミネーションを行いました。

※前腕支持部：肘継手から手継手までのこと。

ラミネーションの工程も入学から数えて通算10回目です。おそらく全国の義肢装具士養成校でも最多ですね。義肢装具士養成校の学生では、みなさんが一番手際よく、上手にラミネーションできると思いますよ！

前腕支持部のラミネーションを行っている間に、前回製作した上腕支持部をオーブンに入れ、逆さに吊るします。

蜜蝋の融点は約60度と低く、しばらくすると蜜蝋だけが溶けて流れ出て、中を空洞にして軽くすることができます。ソケットの主な材料となっている合成樹脂の融点は約160度と蜜蝋よりもずっと高いため、溶けてしまうようなことはありません。このように材料の軟化する温度を利用して製作していきます。

義肢装具は合成樹脂だけではなく、蜜蝋や牛革など天然素材も使用し、それぞれの特性を生かして製作されています。

ここまでの工程で、ソケット・上腕支持部・前腕支持部まで製作しました。

次回は上腕能動義手の操作に関わる、コントロールケーブルシステムとハーネスの製作についてレポートします！

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