前回の採型実習に引き続き、四辺形ソケットの陽性モデル修正を行いました。 まずは採型時に採寸した切断端の周径値を基に、コンプレッション値を設定していきます。コンプレッション値は断端長や皮下組織の厚さなどによってその数値が個々に決定されます。 一般的な切断例だけでなく、様々な症例に応じた陽性モデルの修正ポイントを分かり易く教えていただきました。見る見るうちに陽性モデルが完成する工程に、学生たちも興味津々です。 大腿義足ソケットの陽性モデル修正ではミリ単位の誤差がソケットの適合に大きく影響するため、学生たちは何度もコンプレッション値を計算し、念入りに確認をしていました。 徐々に四辺形ソケットの形状に近づいてきました。 陽性モデル修正では周径調整と同時に、筋の走路や骨形状など解剖学的に理解をしていないと形状を整えることができません。 3年生は6月から約2ヵ月間の臨床実習が始まります。 実習施設では今日学んだことをしっかりと実践して下さいね! 次回はソケット熱成形作業とベンチアライメント設定までの様子をレポートします!
教務室から, 義肢装具学科