2013年07月01日

2年生 下腿義足の適合評価が行われました。

いよいよ2年生前半の集大成ともいえる下腿義足の適合評価です。初めて義足ユーザーのモデルさんをむかえたこの実習では、各自が製作したソケットを適合させ、アライメント調整を行います。

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まずは先生によるソケット適合、アライメント調整のデモンストレーションです。

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そして学生たちの適合が始まりました。
まずはソフトインサートを装着していただきます。
学生たちは自分の修正が間違っていなかったかどうか、緊張の一瞬です!切断端が違和感なくソケット内に収まると良いですが・・・。

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次にソケットの適合を確認し、スタティックアライメントを調整します。ベンチアライメントで組み立てたソケット角度から修正が必要な場合は、様々な現象となって立ち姿に現れます。

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現れた現象とモデルさんの言葉をヒントに原因を考えます。どのように対処するべきか、学生たちが各自で答えを導き出します。

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ソケット適合とスタティックアライメントが調整できたら、次はダイナミックアライメントを調整します。試歩行していただくと義足が外側に傾いたり、膝が前に押し出されたりします。これらの問題点を考えて、1つ1つ答えを導き出し対処していきます。

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完全に歩行が安定するまで何度も何度も調整を繰り返します。しかし、歩けば歩くほどモデルさんは疲れてしまします。いかにモデルさんに負担をかけず、少ない回数で対処できるか、だんだん学生たちの目線にもプロ意識が芽生えてきたようです。

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この下腿義足の実習を通して、義足ユーザーと接する機会を持つことで、より深く義肢装具の世界の奥深さと面白さを学生たちは学んでいきます。

次回は、ダイナミックアライメントを調整した下腿義足にフォームカバーと呼ばれる外装を削り出し、納品できる状態に仕上げる講義を行います。そして特別講師として長年この作業をしてこられたスペシャリストに来校いただきます。学生たちがスペシャリストの技術をどこまで吸収できるか楽しみです!


7月20日の第2回オープンキャンパスの体験授業では、先生から下腿義足についての講義の後、実際に下腿義足の歩行観察を行います。義肢装具学科で実際に行なわれているホントの授業を体験するチャンスです!この機会にぜひ参加してみてください。教員、学生スタッフ一同、楽しみに待っています!
義肢装具学科オープンキャンパスの詳細はコチラ
(昨年のオープンキャンパスの様子はコチラ)


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