先回ブログでご紹介した、専門家チームの活動報告です。
先日、教員Tは幼稚園の依頼を受け、
訪問&アドバイス業務を行なってきました。
幼稚園の3歳児~5歳児の自由遊び場面を観察した後、
あらかじめ依頼を受けていた対象のお子さんについて指導主事の先生とともに園側にアドバイスしました。
対象のお子さんは、
集団場面でうまく適応できなかったり、先生の指示が理解できなかったり、
その他行動面や言語面などで気になるお子さんが中心です。
言語聴覚士の立場から、
集団場面で役立つ個別的関わりをアドバイスさせて頂きました。
今回の訪問でまず感じたことは、
幼稚園の先生方は子どもの個性を見極めながら本当にきめ細やかな保育をされているなあということです。
その上で、
集団場面では行動面の問題が目に付きやすいけれど、
ことばの理解面(子どもが十分にことばを理解しているか)はやや見逃されがちなのかも知れない、ということも感じました。
たとえば、
ことばの理解の発達がゆっくりなお子さんに対して、
「何となく周りを見て真似しているから・・・(できている)」という判断から、
理解の遅れに気付きにくいことがあるようでした。
こういう時は我々STの力の見せどころ!?で、
このようなお子さんには、クラス全体への指示だけでなく、
さりげなく名前を呼んでもう一度指示を簡単に言い直す、などの工夫が有効です。
そのようなアドバイスもさせていただきました。
ところで、幼稚園のお子さんたちは皆さん本当に可愛かったです。
見知らぬ観察者である教員Tにも、
次々と寄ってきて自分のおもちゃを見せてくれたり・・・
3歳、4歳、5歳と年齢によってアピールの仕方が違うのも面白いものです。
今後も活動は続きます。報告をお楽しみに。
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