2011年07月12日

学内実習を経験して

少し前に、聴能言語学科1年生が学内実習を見学するという話を掲載したのですが(リンクコチラ)、
今回は訓練を担当している2年生がどんな様子なのか、
ちょっと感想を聞いてみたいと思います。
 
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私は、失語症の患者様の言語訓練を担当しています。
授業では、失語の患者様の映像を見て評価する課題や
その障害像にあわせて訓練を考える課題を行ってきましたが、
臨床場面で生身の患者様にお会いして感じるのは
「もっともっと勉強したい、
そして、今より少しでも多くこの方のお役に立ちたい!」
という強い思いです。
維持期の失語症の方が抱える問題点に目をむけ、
よりその方らしい生活が送れるような支援を考えること、
その大切さと難しさを、患者様から学んだ気がします。
患者様の笑顔に思いをはせながら
「こんな訓練はどうだろう?」と絵カードを作ったり、
「次回はこんな話をしよう」と、新聞に目を通したり、
日々、クラスメイトと考えを巡らせています。
真剣に考えるあまり、時折、道に迷ってしまう私達のことを、
担当の先生は丁寧に指導して下さいます。
      (聴能言語学科2年生 Aさん)
  
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私は言語発達障害のお子さんに興味がありました。
実際にお子さんに関わることで、
教科書やビデオを見るだけでは分からない
子どもの訓練の大変さと楽しさを知ることが出来ました。
お子さんの人生の中で
私達が関わることができるのはほんの一時期ですが、
毎週変化を目の当たりにする度に、
この子の発達にとって重要な時期に関わっているのだ、
ということを実感し、
訓練者としての責任とやりがいを感じています。
大変な部分もありますが、
先生からのアドバイスをもとに
メンバー全員で協力しながら取り組んでいます。
      (聴能言語学科2年生 K子さん)
 
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私はプロのSTとして働く前に少しでも臨床経験を積みたいと思い、
入学当初から2年次に始まる学内実習に
早く参加したいと考えていました。
実際に行ってみて感じることは、学んできた知識をもとに、
それぞれの力や性格等に応じて
柔軟に訓練を組み立て行うことの難しさです。
でもその難しさに、STの仕事のやりがいを感じています。
私は吃音と機能性構音障害が合併しているお子さんを
担当させていただいています。
吃音の臨床を行うSTは少ないそうですので、
この経験を、実習はもちろん、これからの私の臨床に生かし、
吃音の方の対応もしていければと思います。
       (聴能言語学科2年生 Yさん)
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臨床や担当の方への熱い想いを、
私達担当教員もめいっぱい応援していますよ!
 
学内実習は11月まで続きます。
この間に、患者様はもちろん、
君たち2年生もどんな変化を見せてくれるのでしょうか。
楽しみです。
 
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   聴能教員P
 

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