2011年02月15日

卒業生からの贈り物-言語聴覚士専門学校教員のつぶやき(24)-

先日、卒業生Aさんから贈り物が届きました。
中身はAさんが学術雑誌「神経心理学」に掲載した論文の別刷りと
所属している大学院の先生方と翻訳出版した本でした。

Aさんは、2年生半ばで「もっと研究がしたい」と
神経心理学の研究で有名な東北大学大学院に進学することに決め、
言語聴覚士の国家試験勉強と受験勉強を並行していました。
そして、両方とも見事合格したのです。

学院卒業後もちょくちょくやりとりをして、
体調と相談しながらも研究に臨床に頑張っている様子が分かりました。

博士課程を卒業する今年、
「ようやくちょっとご報告できる形にまとまりました」との手紙とともに送られてきた本。
後輩達のために「図書室にでも置いて頂けますでしょうか」とありました。

ちなみに本は・・・
Cambridge大学のJohn R.Hodges教授が書かれた「小さな赤本」
「Cognitive Assessment for Clinicians SECOND EDITION」
 
の日本語版として
 
「臨床家のための高次脳機能のみかた」
          東北大学教授 森 悦朗先生監訳 
 
新興医学出版社から出ています。 
 
当然森先生主導だと思ったのですが、
東北大学大学院学生や博士研究員から、
この本を翻訳して、できれば出版したいと森先生に監訳依頼があったそうです。
学問に対する素晴しい情熱ですね。
 
脳の局所損傷による症候と神経変性疾患による認知症などを
概論から評価方法、症例提示まで臨床的視点からまとめた入門書としてお薦めです。
後輩達もきっと大切に読むことでしょう。
ありがとう、そして頑張ったね。Aさん。
 
その頑張りが何よりの贈り物です。
 
それにしても・・Aさんから贈り物が届いたのは前回のブログ(コチラ)を書いている最中です。
まるで原稿を読んだかのように。
これって以心伝心でしょうか?
 
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聴能教員P

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