本会は、卒業生同士の「親睦をはかり、学識を高め、母校の発展に寄与するための団体」として平成2年3月に第1期生が卒業した翌年に設立され、その後、平成7年に薫風会【くんぷうかい】と名称を改め、これまで運営されてきました。
今期(2021年度)より私、高武 望(第6期生)が6代目会長を務めさせて頂くことになりました。
学科設立以来、これまでに巣立った卒業生も657名(2021.3)となり、全国各地の義肢装具製作所をはじめ病院やリハセンター、教育機関、さらに海外の企業や大学、JICAの青年協力隊員としての活躍とともに、長い養成の実績から業界でも高い評価を頂いております。
また、(公社)日本義肢装具士協会や(一社)日本義肢装具学会の理事や委員をはじめ、様々な学会や講習会等において講師や研究発表、日本義肢装具士協会学術大会の大会長を務めるなど、社会的活動の場に於いてもOBの活躍が目立ち、養成校の中で最も多い卒業生を持つ学院のOBとして、業界の中で主軸となる活動に参画して欲しいという関係団体から意見を問われる場面が多くなっているのも事実であります。
しかし、義肢装具士養成の裾野が広がったと考えれば喜ばしいことではありますが、私が入学した頃には全国に3校しかなかった義肢装具士養成校も、専門学校(3年制・4年制)や大学など、その形態、教育方針も様々である養成校が10校(11学科)までに急増し、少子高齢化による大学全入時代の社会背景とともに各校の養成体制も大きく変化してきており、それに伴う卒業生数の増加によって量より質の時代、これからの義肢装具士は選択される時代となっていくと思われます。
現在も同じ中村区若宮町の学舎で、多くの後輩たちが義肢装具士を目指して頑張っています。彼らを、より実力のある義肢装具士に育てるために、本会員の協力は欠かせません。実習指導や進路相談、講義など「後輩と学院のバックアップ」を行っていくことが、我々を義肢装具士として旅立たせてくれた母校への恩返しにも値すると考えます。
そのためにも、よりOB会の活動を活性化し、卒業生ならびに在校生にとって有益な組織作りを行なっていきたいと考えております。任期期間中、我々「役員」も更に薫風会が飛躍、発展するよう一層努力を致しますので今後ともご支援・ご指導の程宜しくお願い申し上げます。