脳卒中片麻痺に対する短下肢装具の採型実習が行われました。
2016/11/16
下肢装具の製作実習では脳卒中片麻痺の装具ユーザーをモデル被験者とし、プラスチック短下肢装具の製作、適合を学習します。
脳卒中の病態を十分理解して、装具に求められる機能を学びます。
※プライバシー保護のため、画像を一部加工しています。まずは、姉妹校の中部リハビリテーション専門学校から村上忠洋先生(理学療法士)にご協力いただき、モデル被験者の「理学療法評価」を学習して行きます。
村上先生の指導のもと、モデル被験者の身体状況や、病態について評価を行います。通常、義肢装具士はこれらの評価を行いませんが、他職種がどのように病態を把握し評価しているのか、実際に体感し学ぶことは非常に重要です。
教科書上で脳卒中片麻痺の病態は学習していますが、実践に評価をしてみると理解できていなかったことが多く見えてきます。次は歩行評価です。裸足で歩いた時に起きる問題について客観的に判断し、失った機能を考えます。目視でどこに異常があるのか把握することも重要ですが、動画を用いて装具に必要な機能を学生同士で検討します。
今回得た評価をもとに、学生ひとり一人がプラスチック短下肢装具を製作し、適合まで行います。どのような装具が製作されるか今からとても楽しみですね!
次回は陽性モデル修正からプラスチック加工の様子をレポートします!