本校では子どもや大人の、言語聴覚療法を必要とされる患者さんの受け入れを行っています。 その患者さんの中で、学校教育に協力いただける方に対して、学生が評価・訓練を行う「学内臨床実習」というものを行っています。教員の指導の下、数名でグループになって、患者さんのためにできることを考えていきます。 つい先日最終日を迎えましたので、最終回の様子を報告したいと思います。 今回紹介するグループは、病気を発症されてから長期間経過した「失語症」の患者さんを担当しました。長期経過された患者さんに対して、生活面での充実を図るため、患者さんの興味のある料理を訓練題材として進めてきました。最終回ではその集大成として、実際に調理活動を行う事にしました。 学生の家で採れた玉ねぎを切っているところ 材料を炒めています 完成した料理をみんなで試食 学生が淹れたコーヒーと学生が作ったプリンでデザートタイム 患者さんと和気あいあいと作っており、信頼関係もしっかり築けたと思います。最後には患者さんが涙ぐむシーンもありました。実習準備や国家試験勉強で忙しい合間に、みんなで患者さんについて話し合い、工夫に工夫を重ねた努力が実を結んだのではないでしょうか。 これから最終学年は、国家試験に向けて本格的な勉強を進めていきます。今回の学内臨床実習で注いだ努力を、今度は国家試験勉強に向ければ合格間違いなし!みんなで最高の春を迎えましょう。
教員室から・・・, 聴能言語学科・補聴言語学科, 行事報告(補聴)