2016年04月13日

記憶障害の映画

高次脳機能障害学の授業で、たまに映画を紹介しています。
記憶障害もの(?)は結構ありますが、「実際にはそんな事おきないけれど、まぁ、映画だしなぁ…」という感想になる事も。


 そんな中、授業的におすすめなのは「博士の愛した数式」と「ガチ☆ボーイ」です。「ガチ☆ボーイ」の主人公は記憶が一日しか持ちません。昨日の事も忘れてしまうので、生きる実感を失いつつあります。そんな彼が大学のプロレス研究会に入部し…、「アタマはどんなに忘れても、カラダは昨日のボクを忘れない」というストーリーです。
 映画の中で、体が覚える記憶のプロレスを選んだり、忘れてしまう事での失敗、ポラロイド写真を多用したメモリーノート等、前向性健忘の勉強になります。


 補聴2年生の学生が、そのガチ☆ボーイを見て、感想まで書いてくれました。(お泊りして友人3人で見たそうです。楽しそうですね)
 映画として純粋に面白かったようですが、「記憶障害を持つ方の気持ちを考える機会にもなった」と書いてありました。次回は「明日の記憶」を見るそうです。また感想を聞かせて下さいね。
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追記
 衝撃のシーンも多いので学生にはおすすめしませんが、同じく主人公が前向性健忘を持っている映画で「メメント」があります。時系列をさかのぼって話が進んでいきます。記憶の変容の怖さを感じる映画で、個人的には面白かったです。

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