新学期より、2年生は靴型装具の製作実習が始まりました。 この製作実習では採型した自身の足型を基に、木型の製作から甲革の吊り込み、仕上げまで行います。今回は採型から陽性モデル修正までの様子をレポートします! まずは足部の状態をよく観察します。胼胝(タコ)や靴擦れのある部分はないか、足の皮膚感覚、足関節の可動域など、細かくチェックします。 次に、フットプリントを用いて足底圧を評価します。 足底のどの部分に荷重がかかっているか、足の輪郭や骨の位置関係を把握することができます。 次に、足の周径を測ります。靴の基となる木型(ラスト)を製作する上で重要な情報ですので、しっかりポイントをおさえて計測します。 そして、いよいよ採型です。靴のヒールの高さや、つま先の角度などを設定して採型を行います。 採型した石膏モデルを基に、木型(ラスト)を製作します。ここでは足部の機能解剖と靴の適合理論について講義が行われます。 学生が陽性モデルの修正ポイントについて先生に質問していますね。 1年生の製作実習と比べて工程も多く、複雑なので分からないところはその場で解決することが大切です! フットプリントを基に製作する靴のデザインを決め、採寸した数値を基準に陽性モデルを修正します。 靴型装具は、適合の良し悪しを自分で体感できる唯一の装具といえます。自分自身の足の形状や特徴をよく把握して、適合の良い靴型装具を製作してくださいね!
教務室から, 義肢装具学科