2016年01月22日

学生の講義感想(診断学)その1

 当学院の最も主要な講義・演習の一つに「言語聴覚障害診断学・臨床演習」があります。


 内容を簡単に説明すると「実際に言語聴覚士が患者様に対して臨床の現場で行うことをワンステップずつ区切って、それぞれの段階ごとに課題を設定して取り組んでいく」というものです。


 さて、そのオリエンテーション的な講義が終了し講義の感想を書いてもらったのですが、何人かの学生が非常に長く、熱心で、なにより講義のポイントを的確に捉えていたので驚きました。


 その中の1人の感想を紹介します。少し専門的な話が多く、分かりにくいかもしれませんが、学生の講義に対する気持ちに触れてもらえたら幸いです。


 今回の講義は、いわゆる「観察」を中心に、いかに患者様全体の評価をするかという話をしました。実際にはSTとの訓練場面で会話をしている患者様の映像を3分程度見せて、患者様の様子、話している内容・・などからSTとして患者様の全体像を捉えて書くという演習を実施しました。


 少し長いので2回に分けて掲載します。


<授業の感想1>
 何度も繰り返し言っていただいた、患者さんの全体を捉える、今までどんなふうに暮らしてきて、これからどんな生活が待っているのか、訓練室の目の前の患者さんだけに目を向けるのでなく、一日どんな生活をしているのか(していくことになるのか)環境も含めて、見えていることだけを見るのでなく、見えていないことにも目を向け、患者さんのこれからの人生に想いを馳せていくということ、しっかりと胸に刻んで、毎回、その原点に立ち戻って患者さんと向き合っていくことを忘れず、怠らず、偏らないモノの見方と、少しの変化、異常にも気づける力を養っていきたいと思います。
 また、実際の観察では、たった5分もない観察の中で、観察できることが想像以上にたくさんあることに驚きました。それと同時に、なんと沢山の憶測が出てくるのだろうということにも驚き、観察の難しさを痛感しました。一つの事象をみて、いくつかの可能性をあげられるようにということにも難しさを感じました。いくつかあげてみるものの、最初に受けた印象が強く残り、他の可能性について考えるのを邪魔しているのがわかりました。また、自分の記録したことを元に見ながら考えているとき、こんな感じの話し方だったな~という印象は時間とともに、本当にそうだった??と疑わしくなり、記録されていない事実はどうだったかわからなくなるという記憶の曖昧さも実感しました。


聴能教員P

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