本日の補聴1年生の「言語聴覚障害概論」は、言語発達障害のグループ発表でした。
学生は夏休みに下調べをして、教員に相談しながらレジュメを作成し、発表準備をすすめてきました。見どころは劇(ロールプレイ)で、以下のように、解説不要な見事な台本だったそうです。
やさしいST役(学生A):いろいろおもちゃあるけど、 どれにする?
子ども役(学生B):うーん(迷う)
教育ママ役(学生C):ブーブーがいつも遊んでるやつだからこれにしなさい。
ST:(やり取りを見守りつつ)お母さん、○○君に選ばせましょうね。子供に主導権を与えましょう。
子ども:(車を選び、走らせている。)
母:ブーブー(車)が走っているわね、トラックもいるかな、消防車もいるかな。
ST:お母さんが今されていたのは「エキスパンション」といって、子供の表現内容を広げるインリアルアプローチです。
子供がやっていることを付け加えたり、詳しく述べてやっていましたね。うまく日常生活の中で活かしてくれてこそ、言葉が話せるようになります。
このような能動的学習は理解が深まります。
本日担当した学生たちは「言語発達障害学」が得意になるといいな、と願っています。