前回の義足の組立て実習に引き続き、今回は仮合わせ、適合評価が行われましたので、その様子をレポートします! まずは香川先生より、大腿義足の仮合わせをする際の流れ、注意事項について細かく説明がありました。 ※プライバシー保護のため画像を一部加工しています。 今回製作した大腿義足は吸着式という懸垂方法のため、ソケットの中に切断端を直接挿入して義足を使用します。そのため、ソケット内面に皮膚を傷つけるような突起がないこと、義足を構成する各パーツのネジに緩みがないことを確認するよう説明がありました。 これは、大腿部と下腿部の長さを確認しています。義足長が健側の下肢長と同じでも、それぞれの長さが異なっていると座った時に膝の高さが揃わないことがあります。義足の目的は歩行だけでなく、外観の復元も忘れてはいけません。 ※プライバシー保護のため画像を一部加工しています。 義足膝継手を上手く調整できない時は、先生が最適な調整をアドバイスしてくれます! この学生は疑問点を整理して、的確な専門用語を使って質問していました。現在起きている義足の問題点を把握し、専門用語を用いて他者に解り易く説明することは、義足調整を理解する上で重要なスキルです! 常にモデル様の状態に気を配りながら仮合わせを行います。 大腿義足使用者は残存している切断端と股関節の筋力で膝継手をコントロールしているため、あまり長い時間歩いてもらうことができません。仮合わせでは迅速な対応と正確な調整が必要となります。 3年生の前期の大腿義足の実習は、これで最後となります。 次回は、夏休み明けの9月から坐骨収納型(IRC)ソケットの製作実習が始まります。
教務室から, 義肢装具学科