2015年07月16日

NEW! 2年生 下腿義足の適合評価が行われました。

前回は下腿義足PTB式ソケットの採型、陽性モデル修正の様子をお伝えしましたが、今回は義足組み立て~仮合わせ、適合評価までをレポートします。
ソケットが完成すると、次は仮合わせが行えるようにベンチアライメントの段階に進みます。ベンチアライメントとは、作業台上でソケットと足部を連結させ義足を組み立てることを言います。その後、切断者の方に義足を装着してもらい、スタティックアライメント、ダイナミックアライメントと調整を進めて行きます。

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採型時の膝関節角度を基にソケットと足部を適切な位置に設定します。差金や重錘を用いて理論通りに義足が組み立てられているか確認します。

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義足の組み立てにはmm単位の調整が必要となります。何度も先生に確認してもらい、問題があった場合はその理由を考えます。問題の原因を解明し、繰り返し修正を重ねながら義足を組立てて行きます。

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次に義足の仮合わせとなります。
仮合わせでは、実際に義足を装着してもらい、静止立位時あるいは歩行時の義足の不具合を調整します。
※プライバシー保護のため画像を一部加工しています。

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まずはスタティックアライメントです。
両足で立った状態で、不安定感やソケット内部の痛みなどが無く、安定的に立てるように調整を行います。原因と対処方法が理論的に解っていても、これを実際に判断し、的確に対処することは非常に難しいです。

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さあ、いよいよ学生の仮合わせです。
自身の目で問題点を判断することも大切ですが、モデル様との対話から情報を引き出すことも重要です。ソケット内部の痛みは外から観察していても判断できません。義肢装具士にコミュニケーション能力が必要不可欠な理由はここにあります。
※プライバシー保護のため画像を一部加工しています。

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この実習を最後に2年生はいよいよ8月から初めての臨床実習となります。
今回学習した患者様への応対方法や義足の調整方法、そして約1年半学んだ知識や製作技術を十分に発揮し有意義な臨床実習にして下さいね!

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