2年生が4月から下肢装具の製作実習で製作していた靴型装具が、いよいよ完成しました。完成までの様子をレポートします! 前回仮合わせを行ったチェックシューズを基に、樹脂製のラスト(木型)を起こし、これに甲革(アッパー)を吊り込んで靴に仕上げていきます! この学生は、靴のトップを左右対称にデザインしているところです。 甲革(アッパー)の吊り込みを始めると、途中で手を止めることができません。 1回だけの失敗が許されない作業のため、学生たちは教員のデモンストレーションを食い入るように観察しています。 さあ、いよいよ実践です!学生たちは製靴専用の支持プライヤ(通称:ワニぐちプライヤ)を使って甲革(アッパー)を吊り込んでいます。靴の外観や強度に関わる大事な工程ですので、しわが無いよう美しく吊り込んで下さいね! 吊り込み作業が終わりました。だんだん靴の形になってきましたね! 残るは靴底の加工です。 靴底のデザインを決める重要な工程ですので、最後まで慎重に作業しましょう! 最後にヒールを取り付けます。左右のデザインや高さが同じになるように設定します。 靴底とヒールの段差を整えます。せっかく美しく吊り込んだ甲革(アッパー)を傷つけないよう丁寧に仕上げます。 これで全ての工程が終わり、ようやく靴型装具が完成しました! さて、自分の足に合わせて作った靴の履き心地はどうでしょうか? 最後はクラスメイトの前で歩行評価を行います。陽性モデルの修正箇所やヒールの設定によって歩行に大きく影響が出るため、装着時の歩行を細かく観察することが重要です。 2年生は8月中旬から、初めての臨床実習が始まります。 彼らは臨床実習の期間中は自身が製作した靴を必ず履いていますので、ぜひ彼らの足元に注目して下さい! 義肢装具学科では、“靴づくりのできる義肢装具士”の実践教育を行っています。靴づくりに興味のある方は、ぜひ今後のオープンキャンパスにお越し下さい!
教務室から, 義肢装具学科