2年生の下腿義足の実習では、実際の下腿切断者をモデル被験者とし、学生全員が下腿義足の製作を行っています。 前期ではPTB式下腿義足と呼ばれる、下腿義足のなかでは比較的に多く使用されているタイプの義足を製作して行きます。学生にとって、実際の切断者に触れて義足を製作するのは今回が初めての経験です。まずは痛みのない快適なソケットが製作できるよう 理論通りの採型をしましょう! まずは先生による採型のデモンストレーションです。 義足製作に必要となる切断端の解剖学的あるいは運動学的な所見や、切断原因、切断者の職業、生活習慣など様々な情報を問診、視診、触診によって確認して行きます。学生たちは採寸や採型の技術だけでなく、切断者への心配りやコミュニケーションの大切さも実感したようです。 義足ソケットで体重を支える部分を明確にするため、骨突起部などにマーキングを行います。ここでは骨の形状や配列、筋の走路などが解剖学的に理解されていることが重要です。 それでは実際に採型をしてみましょう! 学生たちは初めて実際の切断端に触れましたが、なかなか上手くギプス包帯を巻いているようですね。ギプス包帯を強く巻きすぎると切断端の形状が変わってしまうため、テンションの掛け方もしっかり把握して下さいね! ギプス包帯を巻き終えたら、ギプスが完全硬化する前に体重を支える箇所を明確にする手技を行います。ギプス包帯を巻いた上から手技を行うため、切断端の形状が把握できず、学生たちはここで悪戦苦闘していました! 次回は、陽性モデル修正の様子をお伝えします! お知らせ 義肢装具学科では、随時学校見学を受付けています。あなたのご都合の良い時間を利用して、学校を見学してみませんか?タイミングが合えば、今回ご紹介したような実習風景も見学できます!見学日や集合時間などは個別に調整させていただきますので、参加ご希望の方は担当者(義肢装具学科教務主任:中川)までご連絡ください(*当日はご本人だけでなく、保護者の皆様の同伴も可能です)。
教務室から, 義肢装具学科