今回は義肢装具学科に在籍している学生さんに直接インタビューをし、頑張っている様子を紹介させていただきます! 第1回目は、入学して約一年が経つ学生さんです。現在は義肢装具基本工作論の実習を経て、体幹装具の実習が終わったばかりの1年生。 今回の実習で学んだことや、これからの目標などを聞いてみました! Q:まずは自己紹介からお願いします。 A:義肢装具学科第1学年 成瀬稜典です (私立岡崎城西高等学校出身)。趣味は音楽鑑賞と卓球です。 Q:義肢装具士を目指したきっかけを教えてください。 A:身内が病気で装具を装着していたこともあり、高校に入学した頃から義肢装具士に興味を持っていました。また、将来はモノづくりで人の役に立つ仕事がしたいと考えていたので、義肢装具士は僕の理想にピッタリ合っていると思い入学しました。 Q:今回の実習で製作した『装具』について教えてください。 A:腰仙椎装具モールド型とナイト型を製作しました。モールド型はクラスメイトのモデルを基に、ナイト型は自分のモデルを基に製作をしました。 腰仙椎装具ナイト型は腰椎の伸展、屈曲、側屈運動の制限や腰椎前弯の軽減などを目的としていて、腰部椎間板ヘルニア、変形性脊椎症などの腰仙椎疾患に処方されます。また、モールド型は腰椎の動きを制限する装具で、腰椎分離症や脊椎固定術後などに処方されています。 Q:今回の実習を通して感じたことを教えてください。 A:体幹装具の実習は基本工作論とは違い、実際に装着者に装具を適合させることを目的とした実習でした。特に難しかった点は、陽性モデルの周径を変えずに左右対称に修正しなければならないことでした。私のモデルは採型時に体幹が回旋してしまったため、多くの修正が必要でした。陽性モデルの出来ばえが装具の適合を左右してしまうので、モデル修正はとても重要だと感じました。 Q:製作した装具を適合してみてどうでしたか? A:適合では採型時に行ったマーキング箇所を基に、設定したトリミングライン通りに製作されているか、装具が正しく装着されているかを評価しました。 モールド型の適合は、装具の丈が長く座位時に装具の下縁が大腿部にあたってしまいました。採型時のマーキングの位置や手技が間違っていたことが原因ではないかと思います。 ナイト型は自分で装着して適合評価をしました。私が作った装具は背部の支柱が体に沿っておらず、少し浮いていました。装着者の身体に合わせて作るのは難しいと思いました。装具を装着することは日常なかなかないことなので、とても良い経験になりました。 Q:では、最後に、成瀬君のこれからの目標を教えてください! A:義肢や装具を必要としている人はたくさんいると思います。義肢装具士として働くようになったら、患者様に喜んでもらえる義肢や装具が作れるようにこれからも頑張ります! 成瀬君、ありがとうございました! 1年間義肢装具を勉強し、知識、技術ともにだんだんと深みが増してきたようですね!4月からは2年生として、後輩の指導もしっかりお願いしますね! お知らせ 義肢装具学科では、随時学校見学を受付けています。あなたのご都合の良い時間を利用して、学校を見学してみませんか?タイミングが合えば、今回ご紹介したような実習風景も見学できます!見学日や集合時間などは個別に調整させていただきますので、参加ご希望の方は担当者(義肢装具学科教務主任:中川)までご連絡ください(*当日はご本人だけでなく、保護者の皆様の同伴も可能です)。
教務室から, 義肢装具学科