今回は少し趣向を変えて、いつもと違うテーマで授業の様子をレポートしたいと思います。 皆さんは、机の上以外で線を引いたことはありますか?おそらく、誰しも机の上でなら紙面に直線や曲線を描いた経験があると思います。では、義肢装具士はどうでしょう? 実は、義肢装具製作の段階で平らな面に直線や曲線を描くことは少ないということを知っていますか? このように、製作物の曲面に基準となる線を引かなくてはいけない場面が多くあります。 これは大腿義足ソケットの側面に引いた線を、差金をあてながら確認しているところです。どうでしょう?直線に見えますか? これは義足を組み立てるうえで、全ての基準となる「基準線」を陽性モデル上に引いているところです。3年生になると、直尺を使って曲面に上手に線が引けるようになっていますね。 義肢装具を製作する上で、「曲面に線を引く」という作業はとても大切です。このような、ちょっとした作業でも確実に行えることがモノづくりの基礎となります。 皆さんも身の周りの「曲面」を使って一度、直線を引いてみましょう!途切れたり、曲がったりしないように慎重に・・・!
教務室から, 義肢装具学科