1年生は義肢装具の基礎的な製作技術を学ぶ「基本工作論」の実習が終わり、年明けからいよいよ専門科目の実習が始まります。専門科目の実習では製作技術の習得は勿論、適合評価も含めて学習していきます。1年生は、これから3月まで「体幹装具」を製作していきます。今日は学生同士がギプス包帯で体の型をとる採型の様子をレポートします! 今回の処方は、「腰椎椎間板ヘルニア」で手術をした患者様を想定して 採型を行います。これまでの製作実習とは異なり、疾患や患者様への適合を考慮した製作をしなくてはいけないため、授業の難易度も上がり、学生たちの表情も真剣そのものです。 実際にお互いの体を採型してみましょう! 患者様に負担をかけないように手際よくギプス包帯を巻き、素早くカットして陰性モデルを取り外します。お互いに患者役をすると患者様の大変さが実感できますね。常に患者様の立場になって考えられる優しい心配りが必要です。 陽性モデルを起こしたら左右対称にミリ単位で修正していきます。 正確な採型が行われていないと、この修正でいくつもの手直しが必要になります。 みんな一言も喋らず黙々と作業しています。 人体に義肢装具を適合させる難しさを、実感し始めたのではないでしょうか? きれいな陽性モデルが出来上がりましたね! モデル表面の凹凸を指で確認しながら、丁寧に仕上げていますね。 次はいよいよ装具本体の製作です。仕上げたモデルの上に、熱で軟化させたプラスチック材を巻き付けていきます。 今回はモールドジャケットというプラスチック製の体幹装具を製作していますが、次回は金属製の体幹装具を製作します。同じ体幹装具でも材質や種類によって適応となる疾患や機能も変わってきます。それぞれの装具についてしっかり勉強していきましょう!
教務室から, 義肢装具学科